思索と瞑想のための街

スペイン

そろそろ夏至が近い。

6月のアンダルシアの日没は、夜9時半ごろだ。
しかしその後も、夕焼けの時間が続いて、10時過ぎまで空は明るい。
そして、この時間帯のアルバイシンはすごく美しい。

夕刻の石畳の道を散策してもよいのだが、
アパルトメントスのテラスから、刻々と迎える夜の風情を見つめていると、
この街の美しさに打たれる。

詩人ガルシア・ロルカは、「グラナダは思索と瞑想のための街である」と表現したそうだ。さしずめ、このテラスは思索と瞑想のための場である。
そこでぼくはこの時間になると、テラスの床にヨーガマットを敷いて、その上に座り、背筋を伸ばして、次いで瞑想のために目を閉じた。

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