花のパティオ祭り

スペイン

コルドバの旧市街では、今週末までパティオ祭り(Festival de los Patios Cordobeses)が行われている。
パティオとは、スペインやイタリアの屋敷の中庭のことで、ほとんど日本語にもなっている有名な言葉。特にアンダルシア地方のパティオが美しいことで知られている。
なぜアンダルシアのパティオが美しいかというと、この地方はイスラム文化の影響でアラブ風に美しく観葉植物を飾り立てる習慣が根付いているからだそうだ。

実際、アンダルシアの街を歩いていて、少し開いている扉から屋敷の中をちらりと見ると、いろんな観葉植物がエキゾチックに並べられて感動することがある。
アンダルシーはパティオ好き。丹精込めて美しく飾ったパティオを、皆に見てほしいという家々が集まってパティオ祭りは開かれる。ようするにパティオ祭りとは、ツーリストインフォメーションでもらった地図を便りに、旧市街に散在する個人の家々を巡るのだ。

屋敷の主人(または奥さん)の趣味によって、パティオの飾り方は結構違う。

いずれも個人の家だから、入るときは「お邪魔します」とは言わないが、軽く挨拶をする。たいがいは歓待してくれるが、まれにむすっとしたおばさんもいる。どうしてそうなのか分からない。
いくつもの屋敷をまわって、ぼくが一番美しいと感じたのは、豪邸の贅沢パティオではなく、何十もの家族が暮らす長屋の庭であった。ブーゲンビリアが屋根の上まで育ち、家ごとに植えてある花が違って、歩くごとに変化があってドラマチックなほど。写真の長屋がそれだが、こんなところに住めたらいいな、と思ったよ。

パティオ祭りは今週の日曜日で終了する。
残すところあと3日だ。

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Posted by ariga masahiro