アルハンブラ バス

スペイン

迷路のようなアルバイシンにも、バスが走っている。
その名をアルハンブラバスといって、赤いマイクロバスが住宅の壁すれすれに(数センチの隙間しかない!)通り抜けていく様子は見ごたえがある。

このバスがなかった頃は、アルハンブラ宮殿へ行くときも、アルバイシンの展望台へも、徒歩で丘を上っていかねばならなかった。夏の暑い時期に汗をかきながら坂道を上るツーリストの便宜を図るため、赤いマイクロバスが走り始めたときは、便利になったと感慨深かった。今では、ぼくはプリペイドカードを買って頻繁に乗り降りしながらグラナダ巡りをしている。

しかし、アルハンブラバスは、地元の要請なのか政治家の票集めなのか、真相は分からないが、各方面の思惑がからんで、ときどき路線が変更される。
今年に入ってからは、アルバイシンを一周していた31番の路線が大幅に変更された。これまで反時計回りに一周していたのが、別の路を時計回りに一周するようになり、しかもひとつの停留所を二度通ったりして、分かりにくく、むやみに時間がかかるようになった。

これまでバスが走っていない路沿いの住民には便利になったかもしれないが、土地勘のないツーリストには不便になった。地元でも賛否両論らしい。ぼくも、バスに乗るとかえって時間がかかる場合があるから、歩いて移動することが増えた。

今の時期は、日中の気温は35度を超えて、ものすごく暑い。

わざわざ酷暑の中に出かけたとしも、シエスタで店は閉まっているし、外は誰も歩いていない。

ぼくも、午後はでかけないで、夕方までテラスで風に吹かれている。こうしている間にもアルハンブラバスはぐるぐると走っている。けれども日中は客が少なく、空いていることが多い。

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Posted by ariga masahiro