ヒマラヤ山中に滞在中のフォトグラファーのもとに奇跡的に届けられた三脚

撮影機材,ヒマラヤ

11月3日、ネパールへ出発するときに成田空港で預けた荷物は、バックパック1個とソフトケース入りの三脚1個、合計2個だった。

けれどもネパールに到着したのはバックパックだけで、三脚はターンテーブルに現れなかった。マレーシア航空の到着時刻は夜遅い。ロストバギッジに報告して空港を出て、ホテルにチェックインしたら深夜12時を過ぎてしまった。

翌朝、国内線でルクラへ飛ぶ予定だから、翌日の便に載せられてくる三脚を待つことはできない。マレーシア航空に責任持ってエヴェレスト山域まで運んでほしいものだが、そうもいかない。唯一の方法として、旅行代理店に三脚のピックアップを頼み、ぼくはトレッキングに出かけた。

結局、三脚は翌日には届かず、2日遅れてネパールの空港に届いた。
一体地球上のどこをさまよっていたんだか。

感激したのはそれから後。
旅行代理店はカトマンドゥ空港でぼくの三脚をピックアップすると、エヴェレスト山域に向かうヘリコプターを探して、パイロットに託してくれた。そのヘリコプターはクムジュン村に着陸し、そこで適当なポーターに頼んで、徒歩4時間先のタンボチェ村にいるぼくのところへ配達してくれる手筈になった。はるばると長い道のりである

そうして、ぼくの元に三脚が到着した。

手書きの行き先表示が貼られている。

RUSHと書いてあるけど、2日も遅れてどうしてRUSHなんだろう?
いや、2日も送れたからRUSHなのか….

ぼくが旅行写真家なので、三脚も旅をしてきたのかな。それにしても、よくこんな山奥まで、ぼくに追いついてくれた。
ありがとう、旅行代理店の方々、ヘリコプターの操縦士、神さまと仏さま。喜んでジッツォのトラベラー三脚を立てたら、霧が出てきて何も見えなくなってしまった..

(霧は間もなく晴れました)

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