NAVERまとめに発信者情報の開示請求をしたら1ヶ月も放置されている件

NAVERまとめ対策, 著作権侵害対策

3月13日に、DeNAのまとめサイト問題について第三者委員会の報告書が発表された。この問題を最初に提起したSEO専門家の辻正浩氏は「本気の報告書ですね」と評価している。

報告書は守安社長がサイト運営に大きく関与したことを指摘している。報告書は本気だとして、DeNAが本気でこれを受けとめるなら守安社長は辞任すべきだろう。

本気のDeNA、逃げのLINE

一方、NAVERまとめを運営するLINE株式会社はどうだろうか。

昨年12月28日にLINE株式会社はプレスリリースを発表し、自社のパクリサイト「NAVERまとめ」のあり方を方向修正することをほのめかした。

ここでLINE社は「作成された全まとめ記事のうち33.7%を非表示処理済み」と説明している。全記事の1/3が非表示とはおそるべき割合だ。NAVERまとめがパクリサイトであることをLINE社が認識していることは間違いない。

ただし1/3を非表示にしてはいても、現在でも無断転載で構成されるページはたくさん残っているから、LINE社には今もクレームが殺到していることだろう。

LINEが記事の投稿者を開示すると発表

ぼくたちブロガー(あるいはカメラマンやイラストレーター)にとって、プレスリリースでもっとも重要なのは次の一文。

2016年12月20日より、請求者の本人確認に加えて、請求者が著作権者であることや著作権の侵害が事実であること、発信者による著作物の利用を正当化する事実がないことが確認された場合は、情報の開示を行うよう運用を改善しております。

これを素直に読めば、作家の損害賠償請求のためにLINE社は無断転載者の情報を開示するのだと理解できる。

これは非常に重要な声明だ。

というのはこの一文があることでNAVERまとめの悪質なサイト運営の責任を法的にLINE株式会社に問うことが格段に難しくなるからだ。このプレスリリースがなければ今頃はLINEを被告にした訴訟が全国で頻発していたことだろう。

LINE株式会社はまとめ記事を書く1円ライターに責任をすべて押しつけて、みごとに逃亡を果たすかにみえた。

再びLINE社に情報開示請求をする

ぼくが昨年、LINE社に投稿者の情報開示請求をしたときはまだキュレーションサイト問題が起きる前だったので、高飛車なLINE社にほぼ無視されてしまった。そのあらましを書いた記事「NAVERまとめに無断転載を抗議したら、衝撃的な回答が来た」は40万人以上に読まれ大きな反響があった。

そのLINE社が「発信者情報を開示しますよ」とみずから発表したのを受けて、この2月15日、ぼくは再びLINE社に情報開示請求のメールを送った。前半の挨拶を省略して掲載する。

私の本人情報は、昨年10月に貴社に送付済みです。同封した発信者情報開示請求書をあらためてご確認の上、無断転載をした「CuteMonsterさん」の連絡先を開示してくださるよう、お願い申し上げます。
もしすでに送付した資料では、請求者の本人情報が不足すると判断された場合は、どのような資料が必用かを教えていただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

返事は即日きた

その返事はその夜、深夜1時36分に送られてきた。
すばやい。

有賀正博様
NAVERヘルプセンターの○○と申します。
お客さまからご連絡いただきました内容、拝読いたしました。
お問い合わせには順次対応を行っておりますが、現在、多数のお客さまからお問い合わせをいただいており、返信までにお時間をいただいております。
お待たせしてしまい大変心苦しいかぎりでございますが、少しでも早くご連絡できますよう努めてまいりますので、今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。
《返信用URL》
http://help.naver.jp/help?acceptNo=276642&key=d*****

MERYもそうだったけど、キュレーションサイトからの返事は深夜に来る傾向があるね。ずいぶん遅くまで働いているのだな。○○さん、お疲れさまです。

今回の返事には担当者前も宛名も記されている。ちゃんと人間を相手にした文章になってきた。LINE株式会社にも、無断転載をした作品はネット上に放置されていたのではなく、作家が自分のギャラリーに飾っているものだということが少しはわかってきたのかもしれない。

しかし中身のある返事はこない

その後も2月20日、3月3日と週に1度は「今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。」というメールが送られてきた。LINE社にはクレームが殺到しているのかもしれないから、待つのも仕方がないことだろう。

と思って待っていたが、最近は「お待たせしています」のメールも来なくなった。

LINE社は発信者情報を開示できるのか

もしかしたら、返事が来ないのはぼくのメールにどう対応するかを決めかねているのだろうか。というのは、先のプレスリリースのとおりに投稿者を開示したらNAVERまとめの1円ライターたちは震え上がって二度と記事を書かないだろう。そうなったらNAVERまとめは必然的にオワコン、閉鎖の運命をたどることになる。ぼくはそれでいいけどね。

それともLINE社は前言を翻すのか

では、LINE社はプレスリリースを翻して発信者情報を開示しないのだろうか。

そうなったらLINE社は実行する気のないプレスリリースを発表して逃げまわっていると一層悪評が高まるだろう。

そしてLINE株式会社にNAVERまとめの悪質なサイト運営の責任を法的に問うことが容易になる。すると全国で訴訟が頻発する。NAVERまとめに作品をパクられて、LINE社に抗議したらけんもほろろにされて怒り浸透している人たちは無数にいる。ぼくはそうなってもいいね。

返事がなかなか来ないのは、LINE社自身が今後どうしたらいいのか決めかねているからかもしれない。

音沙汰がなくなったので再度問い合わせたが

このまま放置されていたら落ち着かない。

LINEからのメールに記載された《返信用URL》をクリックして、お問い合わせフォームのページを開いた。

抗議をするつもりはぜんぜんない。「意外に時間を要していますが、いつまで待てばよいのですか。DeNAのような本気の返事をお待ちしています」という旨を書いて送ろうとした。返事を急いではいない。ぼくは海外出張をくりえしているから返事をもらっても内容によってはすぐにアクションを起こせないからね。しかーし!

Naver23

このお問い合わせフォームには「*は必須入力です」と赤字で書いてあるのにその入力すべき項目がみあたらない。

そして「次へ」ボタンをクリックしても何もおきない。どこにも飛ばない。
シーン。

これではぼくから意見を送りようがない。ぼくの問合せ番号がURLに振られているぼく専用のお問い合わせフォームではあるが、やはりLINE株式会社は抗議者の意見を聞く気がまったくないのだろうか?

と一瞬だけ思ったけれどさすがにそれはないだろう。
単純にフォームを作成しそこなったに違いない。IT会社とは思えない、あまりに初歩的なミスで、LINE株式会社のたるみ具合を象徴するできごとである。

というわけで、LINE株式会社への返信ができないのでブログで公開しました。これを読んだら、いつまでに返答するつもりなのかを連絡ください>LINE株式会社。