ウズベキスタンのビザ取得記

シルクロード

今週からウズベキスタンへ行くことになった。

ビザを取得したのは今から2ヶ月前のこと。意外なことに、大使館への道は江戸情緒を楽しめる散歩ルートだった。

ビザは、ウズベキスタン大使館で申請する。

大使館は、JR山手線目黒駅から徒歩25分ほどの、目黒の住宅街にある。まず、目黒駅から西南方向の坂を下っていく。

この坂は行人坂といって『江戸名所図絵』に「行人坂とは白銀台町より西の方目黒に下る坂をいふ。寛永の頃、湯殿山の行者、大日如来の堂を建立し、大圓寺と号す」とある。
その大円寺周辺からは、かつては田園風景の眺望とそれにかかる夕陽が素晴らしかったそうだが、いまでは見えるのはビルばかり。大円寺の周囲は目黒雅叙園である。
大円寺から目黒川までは行人坂を一気に下る。
目黒川にかかる橋を広重はこう描いている。

現代の景色とのあまりの違いに驚いてしまう。この浮世絵は、川を渡った先が行人坂であろう。
気を取り直して浮世絵とはまったく違った21世紀の町並みを進むと、車がびゅんびゅん走っている山の手通りに出る。

交通量の多い山の手通りを過ぎると、ゆるやかな登り道にかかる。このあたりは「目黒区緑の道散歩コース」に指定されているらしく、感じのいい散歩道であった。しばらくすると目黒不動尊が見えてくる。808年(大同3年)の開基の大きな寺院で、目黒という地名はこのお不動様からきているとか。本堂裏には大日如来像が屋外に祀られている。

3月の写真だから大日如来さまの背景の木々がうすら寂しいが、今なら新緑がきれいだろう。大日さまに旅の安全を祈願して、大使館へと向かう。
この先、これといった特徴のない住宅街の交差路を左へ右へと歩く。江戸時代の百姓地で、あぜ道がそのまま公道になったからだろう、規則性も何もないわかりにくい道だ。半分迷いながらウズベキスタン大使館のある地域へたどり着いた。

さて、大使館はどこにあるだろうかと注意深く見渡すと、イスラムっぽく新月をあしらった三色の国旗がはためく屋敷が見えた。旗が無ければ誰か個人の屋敷にしか見えないが、表札というか看板にはちゃんとウズベキスタン大使館と書いてあるのでここに間違いない。
ビザ申請窓口は、屋敷の裏庭から入ってリビングルームの窓の前に立ち、中にいる人に申請手続きをする。なんだか中学生の頃に友達の家にちょっと寄って立ち話しているような感じだ。
ウズベキスタンは政治的に難しい状況にあるわけでもない普通の国だし、窓口にいるのは日本人だから、ここでの申請手続きに難しいとはない。

申請時間は月〜金10:30〜12:00。現在の公式サイト上に申請日は月・火・木と書いてあるが、週5日申請できる。サイトは更新が遅いね。ビザは、通常なら一週間後に発給され、費用2000円はその時に納める。

【データ】
東京都目黒区下目黒5-11-8 
ウズベキスタン共和国大使館 ビザセクション
TEL:03-3760-5176
申請時間は月〜金10:30〜12:00。
受領は一週間後の16:00〜17:00。
(両国の祝祭日を除く)

申請に必要なものは次の3点。
・ビザ申請書
・写真(4.5cm×3.5cm、申請書に貼付する)
・パスポート

申請に行く前に、大使館のサイトからビザ申請書作成ページに入って、必要事項を記入し終えたらそれをプリントアウトする。これが申請書で、これしか受け付けないから注意。プリンタを持っていない人は申請書の作成ができないから、会社か友人宅かアテに出来る人の目星を付けておこう。

ビザの期間は、旅行日程に前後1日ずつ足した期間しか発給されない。7日間の旅行なら9日間がビザの期間だ。予定が定まってから申請するのがよいだろう。

なお、「ビザ申請書作成方法」として記入例を書いたPDFファイルがビザ申請書作成サイトにアップされているが、この作成例は古くて現在の書式にはあわないから参考にならない。公式サイトがこんなことでは困る。

目黒駅からウズベキスタン大使館への道のりは見どころが多く、散策を楽しみながら歩いて窓口の時間に遅れないように注意したい。あるいは、復路でゆっくり歩いてもいいね。

今回のカメラはFujifilm F200EXR。XRセンサーを搭載した初めてのカメラで、コンパクトカメラとしては非常に画質がよい。Fujifilmからはこれを上回る画質のコンパクトカメラはその後リリースされていないから、壊れるまで使うつもり。

以上は2012年5月現在の情報。