イスラム教徒が飲むビールはどんな味?

シルクロード

イスラム教徒が飲む酒とは、どんなものだろうか。

ご存知のように、イスラム教では飲酒は禁止されている。イランのようにイスラム教が国教と定められている国では法律で飲酒が明確に禁じられている。実際は自宅でブドウからワインを密造して飲んでいる人は結構多いのだが、おおっぴらに飲むと逮捕されてしまうから、家の外では決して飲まない。もちろん酒類を出す店もない。

ウズベキスタンは国民のほとんどがイスラム教徒だが、イランやサウジアラビアといったハードなイスラム教国と違って、非常にユルイ国だから、ビールもウォッカもその辺で売っているし誰でも飲むことが出来る。だから、あえてノンアルコールビールとか、その類いの際物を探す必要も無い。

食堂でランチのメニューを思案していたら、微アルコール飲料を見つけた。誰でも飲めるからといって昼間っからビールを飲むのもアレだから注文してみる。だいたいぼくは日本にいても酒を飲まないからね。で、ロシア語でカフュールという銘柄のそれは、アルコール分3.2%と記されている。一体どんな飲み物であろうか。

それは、ラッシー。

インド料理ではおなじみの、ヨーグルト飲料だ。

ぼくはラッシーが好きで、インド滞在中はしょっちゅう飲んでいる。さわやかでおいしい。

ぼくはこれまでラッシーは単なるヨーグルト飲料だと思っていたのだが、発酵飲料だから実はアルコール成分が微量に含まれているのだそうだ。微量といっても3%だから結構多いのではないかな。だからインドやパキスタンでは、イスラム教徒がラッシーを何杯も飲んでは上機嫌になるという。

という話を聞いてカフュールを飲んでみたが、やっぱり普通のラッシーだった。これを何本も飲んだら酔ってくるのだろうか。そんなにラッシーを飲めないよねえ。

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