空港で預けたスーツケースが行方不明になる前にしておくべき3つのこと

旅行情報,スペイン

マドリードのバラハス空港ターミナル4に到着しました。最近のターミナルはどこの国もとてつもなく大きいですな。日本庭園のようにささやかな成田空港から飛んでくると、スケール感に圧倒されます。

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日本からの直行便なので、ここで入国審査があります。ぼくのパスポートはスタンプがびっしり押してあって、EUの入国審査官はそのぜんぶのページを確認しています。こういうときは何を訊かれるか、緊張しますな。

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質問は「どこへ行くのだ?」だったので、「今日はマドリードへ行きます」と答えたら入国スタンプを押してくれました。無事に入国完了。

そして預け荷物のピックアップです。

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成田便は、アフリカのどこかからの便と同じターンテーブルだったので黒人がいっぱいいます。日本人は少ないな。

30分たっても荷物が出てない

椅子に座ってのんびりと荷物を待つことにしました。成田からの直行便なのでロストバギッジの心配はありません。ぼくはこれまでロストバギッジだったことは滅多にないんだけど、まれにそうした事態になると難儀しますな。

のんびりスマホを見ながら待っていました。しかし、いつまで待っても荷物がでてきません。とうとう他の日本人はみな荷物をピックアップしてターンテーブルから去って行きました。

ターンテーブルの周りに残っているのは黒人だけ。日本人はおろかスペイン人もいません。ここにきて「ヤバイ」と思い、心配でドキドキしながらイベリア航空カスタマーサービスのカウンターを探しました。

スーツケースのありかは意外な場所だった

パソコンを無言でチェックする係官を見つめるぼくの気持ちをどう表現したらいいでしょう。「あなたの荷物はまだ成田にあります」ならまだしも「アルゼンチン行きの便に積み直されてもう飛んでいきました」とか「どこにあるかさっぱり分かりません」だったら最悪ですな。

成田で積み残されていたとしても届くのは早くて2日後だからやっぱり最悪ですけどね。

じきに、係官はぼくのスーツケースのありかを見つけてくれました。それはカウンターの隣のクロークに置いてありました。

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なんとスーツケースはぼくより先にこのカウンターに届いていたのです。なんでここに置いてあるのでしょう? 

係官によると、他の日本人客が自分のスーツケースと間違えて持っていったけれど、空港ターミナルから出る前に気がついてイベリア航空のカウンターに預けていったんだそうです。

その日本人客は団体客でバスが出発するため自分のスーツケースをピックアップしないで空港を後にしたとか。確かに、黒いリモワのスーツケースがひとつ、まだターンテーブルの上をぐるぐると回っていました。

係官は「同じスーツケースだから間違えたようだ」と言っていましたが、そのリモワのサルサはまだ新品の4輪です。ぼくの使い古してヒビまで入ってる2輪とは、とても同じには見えません。

ぼくのスーツケースには、しっかり名前も書いてあるんですけどね。

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オレンジ色の飾りは、バリ島シドメン村の占い師にいただいたお護りの一種で、目立つから自分のスーツケースを見分ける印として着けています。これだけしても間違えて持っていく人がいるんです。幸いなことにスーツケースがすぐに戻ってきたのはこのお護りの効果でしょうか。

実は、間違えた人のスーツケースにもオレンジ色の飾りが着けられていました。その人はターンテーブルで『オレンジ色の飾りがついた黒のリモワ』を探していて、なおかつ老眼が進んでいて疲れていて慌てていたので間違えたのでしょうね。きっと。

なにしろ成田からマドリードまで14時間半のフライトです。日本時間は深夜2時。眠くて仕方がありません。間違えた人が空港を出る前に気がついてくれてよかった。

出発前にしておくべき3つのこと

というわけで今回の教訓です。間違いを防ぐためにスーツケースに出発前にしておくこと。フールプルーフ(誰が扱っても間違えない)は自分で徹底して行うのが最善の事故予防です。

  1. スーツケースに目立つ飾りを2種類つける
  2. 名札は英語と漢字の両方を記しておく
  3. スマホでスーツケースを撮影しておく

の英文の名前は ARIGA.M.MR のように、姓.名.性別の順番で書きます。英語でもふつう公的な書類は姓を先に書きます。例えばパスポートはその順になっています。女性なら ARIGA.M.MS になります。

は、カウンターで「スーツケースの特徴を教えて下さい」と訊かれたときに、写真を見せるのが手っとり早く、かつ正確だからです。英語で説明するのは案外難しいですよ。

そんなこんなで、荷物のピックアップで1時間以上ロスして空港を後にしました。

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