ヒマラヤの奥地までたったの27分のフライトで到着、地球は狭い

ヒマラヤ,ネパール

ホテルを朝4時半に出発して、カトマンドゥ・トリブバン空港国内線ターミナルへ。乗る予定の飛行機は朝いちばんの6時発。空港の端の方に駐機していて、ぼくが機体の前に立つ頃に丁度夜が明けてきて、シルエットが見えるようになってきた。

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いったん、搭乗して席に座ってシートベルトを締めたんだけれど、目的地のルクラ空港が悪天候とかで外へ出て待機することになった。上の写真は、すごすごと飛行機を後にする乗客たち。

ネパール国内線のフライトは、いったんディレイとなるといつ飛べるか皆目分からない。山岳国家なので天気が複雑なのだ。もしかしたら今日は飛ばないかもしれない。少々心配になったけど、じきに出発することとなった。

離陸すると、右手にボーダナートのストゥーパ(仏塔)が見える。1950年代は一面に広がる畑のなかにあって遠くからも見えたストゥーパは、現在では建物に埋もれて空からでないと遠望できない。

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それにしても建物が多いですな。

小型双発機で、エンジンが近いから前方視界はあまり開けない。エンジンの振動が機体を振動させて、座席からその振動がぼくの身体に伝わってくる。メカ好きな人には景色だけでなく座っているだけでも楽しめるフライトだ。ルクラまでの予定飛行時間は27分とのこと。

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振り返ると、神々の座ヒマラヤがはるか西方まで連なっているのが見える。マナスルあたりまでは分かるが、その先は窓枠に遮られて見えなかった。下の写真に写っているのは左端がランタン ヒマラヤ。

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目を下に向けると、同じ方向へ飛ぶ飛行機が見えた。イエティ航空かなにか、雲のすぐ上を飛んでいる。

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ぼくが乗っているサミット航空の機体は高度何メートルを飛んでいるのだろう。ヒマラヤのピークは目線よりずっと高いところにあるから、標高4500mくらいかな。腕にはめているG-Shockで標高をみたら3947mと表示された。何にもキャリブレーションをしていないし、機体だから誤差があると思うけど、まあこんなものかな。

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標高が下がり始めると、山々が近くなってきた。エベレストが見えるのでは、と期待していたが、いつも見ている国際線の飛行機からに比べたら高度がぜんぜん低いから、山脈の稜線の形がよく分からなかった。

しかし、機内から撮った写真を後から見直したら、エベレストらしい山が写っていた。下の写真の、いちばん左のピークがクンブツェ(6665m)で、その右の三角形のピークがエベレスト(8848m)かな? 写真中央あたりにマカルーみたいなピークも見える。分からなかっただけで、ちゃんと見えていたのだろうか。

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シェルパにこの写真を見せたら、エベレストとマカルーに間違いない!と断言したけど、シェルパもけっこういい加減だから鵜呑みに出来ない。どなたかご存知の方がいたら教えて下さい。

さらに高度を下げ、丘陵の間を飛んで、やがて標高2700mのルクラ空港に着陸した。

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ルクラ空港は、You Tubeやネットで「世界一危険な空港」と釣りタイトルをつけて紹介されているが、別にそんなことはない。山腹に設けられた斜面の滑走路に着陸する様子はなかなかスペクタクルだが、いくらなんでも「世界一危険な空港」は大げさすぎる。

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それにしても、あの人口密集地のカトマンドゥからここまで、たったの27分のフライトで到着してしまうのだなあ。

というわけで、ルクラ空港を後にして、トレッキングに出発。今回は、エベレストに近いけれどいつもと違う丘が目的地。

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ここまでは狭い飛行機にも持ち込みやすいPanasonic G8+12-60mm/3.5-5.6で撮影した。コンパクトなカメラが使いやすい。

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