ネパールでM7.9の大地震発生。世界遺産の寺院が倒壊した

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本日午前11時56分(日本時間午後3時11分)、カトマンドゥ西北80kmの地を震源地としてM7.9の大地震が起きた。首都カトマンドゥでは、街の中心地であり世界遺産でもあるダルバール広場(旧王宮広場)にあるシヴァ寺院をはじめいくつかの寺院が倒壊し、基壇だけの姿になってしまった。ネパールのシンボルとも言える建物が倒壊したのはショックだ。

下の写真はダルバール広場の俯瞰。
2ヶ月前に撮影したものだが、報道によればこの写真に写っている2つの寺院は共に倒壊してしまった。もはやこの写真の風景を見ることはできない。

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今やダルバール広場に残る寺院はシヴァ・パールバティ寺院ただひとつ。残念なことにネパールで最も古い12世紀頃の建築物と言われていたカスタマンダップも倒壊した。カトマンドゥという街の名の由来にもなった建築物だったのだが。

かつてはカトマンドゥ盆地に燦然と輝いていた白い塔、ダーラハラ(ビムセンタワー)も倒壊し、50人以上が埋まったままという。

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震源地がカトマンドゥの西北80kmというとゴルカのあたりかな。ゴルカはシャハ王朝発祥の地。古い宮殿や多くの民家は大丈夫だろうか。

ただし、日本でニュース番組を見ていると倒壊した建物ばかりが写し出されるからカトマンドゥが壊滅したような印象を持つ人もいるかもしれない。報道は対象に「寄って」撮るから大げさに見えるが、実際には街のほとんどの地域は影響は大きくないともいう。

追記:震災後の世界遺産は

地震から1ヶ月後に、カトマンドゥの世界遺産の状態を現地ですべて確認した。記事はこちら

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Posted by ariga masahiro