シャクナゲが美しい山路は、標高差1700mの終わりない石段だった。

ゴレパニ峠でみごとに咲いているのが赤いシャクナゲ。

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シャクナゲは標高2000m〜4000mのやや標高が高い土地に咲く花だ。「高嶺の花」という言葉の由来になったことはあまり知られていないと思う。シャクナゲには赤や白などの花があるうち、赤いシャクナゲはネパール語でラリグラスといって国花になっている。
 
ゴレパニ付近は赤いシャクナゲが群生し「山が燃えているかと思うほど」咲き乱れるそうだが、ぼくが訪れた時は残念ながら3分咲きといったところ。

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こちらはゴレパニのロッジの窓から見たダウラギリ ヒマラヤ。

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下方の木々はすべてラリグラスだから、これが満開になったら本当に山が燃えているかのように見えると思う。

ゴレパニ付近のラリグラスが満開になるのは4月第一週あたりだと思われる。次回、プーンヒルに来ることがあれば4月5日頃に登るスケジュールを立てよう。

この季節は午前中しか晴れていない日が多いため、シャッターチャンスは意外に少ない。天気のことは神さまにおまかせだから心配しても仕方がないとはいえ、ここまでの途中ですれ違ったトレッカーたちが「上の方は雨と霧で何も見えなかった」というのを聞くと、午前中だけでも快晴なら晴れ男の面目躍如だ。

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ゴレパニへの山路は、ラリグラスをはじめ木々に囲まれた森だから、薄暗い道を歩くことが多い。

ネパールのシャクナゲは樹高10m以上になる立派な木で、日本のシャクナゲのような玄関先の観葉植物といった風情とは違う。

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途中の食堂でランチを頼むと、今の時期は客が少なくて下ごしらえをしていないから、頼んでからご飯を炊き始めるので、食べられるまでに1時間半ぐらいかかる。ランチ休憩が合計2時間以上もかかることになり、食後は体がダレて歩きたくなくなってしまう。

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そうはいっても歩かねばならない。

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というか、目もくらむような階段を上り下りしなければならない。

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ガンドルン〜ゴレパニ〜ティルケドゥンガを結ぶルートは、古い交易路でもあるから石の階段がよく整備されている。しかし石の階段は膝に負担がかかり、脚がかなり疲れる。

土の道なら柔らかいクッションの上を歩くようなものだからこれほどには疲れない。しかし疲れたといっても石段を降りなければならない。

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ウレリからティルケドゥンガへの高度差600mの石段は、一説には3600段あるという。これを降りきって川を渡りティルケドゥンガの村に入ると、この先は比較的フラットな道を歩く。

ティルケドゥンガは標高1500mの村。
今日一日で、プーンヒル3200m〜ゴレパニ2800m〜ティルケドゥンガ1500mへと一気に石段を降りてきたことになる。標高差は実に1700m。

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どこかなつかしい風情のロッジ。
1980年代の雰囲気だろうか。

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ティルケドゥンガを過ぎて15分ほど歩くとヒレ村に到着。すでに自動車道路がここまで延びていて、ジープが何台か客待ちをしている。

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ヒレからナヤプルまでの乗り合いジープは客が10人集まると出発する。料金はネパール人Rs200、外国人Rs300。チャーターするときは1台Rs2500前後で需要と供給によって価格を相談する。ナヤプルに着いたら客待ちするタクシーに乗り換えてもよし、格安ローカルバスに乗ってもよし。

ヒレからポカラまでジープをチャーターするとRs4000〜4500ぐらいかかるが、所要2時間30分でレイクサイドのホテルに直行できるから便利。ぼくは車をRs4500でチャーターした。

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ビレタンティの川に架かる鉄橋。
これができたお陰でヒレからナヤプル(またはポカラ)へ直行できる。

ポカラは標高600m。
今日一日で標高差2600mを降りてきた。空気が暖かい。
石段はちょっとキツかったが、平地は歩くのが楽だなあ。