ぼくが選んだ理想のアウトドア写真撮影カメラ。ヒマラヤで毎日使った機材

撮影機材, ヒマラヤトレッキング

ヒマラヤで撮影に使った機材

理想的なアウトドア撮影カメラとはどんなカメラでしょうね。ヘビーデューティなカメラでしょうか。

いろんな状況が考えられますが、ぼくなら小型軽量で信頼できるカメラを選びます。今回のヒマラヤトレッキングに持っていった撮影道具一式はこちら。

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  1. ボディ Panasonic G8
  2. ボディ Panasonic GH5
  3. ボディ Panasonic GH4
  4. レンズ VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0
  5. レンズ G Vario 7-14mm/F4
  6. レンズ G 20mm F1.7 II
  7. レンズ G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 POWER O.I.S.

フルサイズ換算で14mm〜350mmまでカバーしています。

Panasonic G8

重量453gの軽量ボディに高性能な機能が詰まった中級カメラ。ローパスレス1600万画素の撮像素子は高画質だし、ボディ内手振れ補正もよく効くし、山に持って行くには最適のカメラです。防塵防滴ではありませんが(訂正:”防塵防滴に配慮した設計”でした)、埃が舞う春のヒマラヤでも特に問題なく撮影できます。

アメリカの有名レビューサイトdpreview.comが、ソニーやニコンなどのライバル機を押さえて2017年ベスト中級カメラにG8を選んでいます。合理的なアメリカ人の判断は的確だと使っていて思います。実用的には充分なカメラです。

Panasonic GH5

非常に優れたカメラで、高速連写12コマ/秒、1800万画素Jpeg撮影なら30コマ/秒の超高速撮影、瞳認識AFなどライバルメーカーの高価格機に勝るとも劣らない機能を搭載しています。が、ヒマラヤトレッキングにはいずれもオーバースペックなんですな。

高級感のある操作感は素晴らしいのですが、バッテリーの持ちがGH4の6割くらいなので、今回の旅先が充電に不安のある地域だったこともあって残念ながらバッグの中で待機していることが多かったのでした。

Panasonic GH4

トレッキング中、常に肩に掛けていたのが、先代のパナ最高級機GH4 +VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0の組み合わせ。これでバッテリ込み実測たったの912gです。標高3500m以上の高地は空気が薄くて酸素が体中に行き渡らないからか、注意力が散漫になることがあって、GH4のグリップのいいしっかりしたボディが使っていて安心なんです。

カメラが軽くて持ちやすいと撮影が楽です。気分よく撮影できれば仕上がりもいい感じ。実は、ニコン使いだったぼくがパナソニックをメインカメラにした理由のひとつが、GH4のグリップのよさに惹かれたことです。

GH4は3年前のカメラなので、今ならPanasonic G9とか、よりグリップのいいボディがリリースされていますけどね。

ただしアウトドアユーズとしては『防塵防滴(に配慮した設計)』という家電メーカーらしい徹底さに欠ける防塵防滴仕様なのがちょっとアレで、同じ家電メーカーのソニーのαシリーズも『防塵防滴(に配慮した設計)』なんですが、この「配慮した設計」って一体なんなんでしょうね。家電界ではこんな中途半端な表記があたりまえなのかもしれませんが、写真界では不信を買うもとだからやめてほしいものです。

カタログ表記に煮え切らないところがありますが、実際にはGH4の耐久性はかなり優れています。ぼくのお気に入りカメラ。

VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0

このクラスの標準ズームレンズの最高峰。描写力、ボケの美しさ、いずれもNikonの24-120mm/4よりも優れています。そしてNikonならレンズ単体で実測710gと重いですが、こちらはGH4と合わせても実測たったの912gだからはるかに軽量。フットワークの良さは仕上がりの良さに繋がります。このレンズを使わない理由はありません。

それから換算100mmを越えて120mm域まであるズームレンジは標準ズームとしては最高に便利。これが換算100mmまでだとちょっと物足りないので別途望遠レンズがほしくなりますが、120mmまであれば「これ一本」で一通り撮影できます。このレンズがある以上、ぼくはパナソニックから他に目移りすることはないでしょう(たぶん)。

G Vario 7-14mm/F4

建築撮影にも使えると評価の高い広角レンズ。フルサイズ換算14mm〜28mmのズーム域が広々とした大自然をきっちり描写してくれます。ズームリングの操作感はほどよいトルク感があり、全体にしっかりした仕上げで使いやすいです。

欠点は独特な前玉の形からフレアやゴーストが発生しやすいこと。本来なら、より逆光に強くて大きなフードが着けられるLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 を持っていきたいところなのですが、あえてこちらを選んだのはスリムで持ちやすいから。小型であることも重要なスペックです。

G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6

望遠域はあまり使わないけれど念のため持っていたいというときにカバンの中に入れておく望遠ズームレンズ。電動ズーム採用で非常に小型ながら、画質もまあまあよくて使いやすいです。

写真界で人気が薄いのは、家電商品っぽい外観がイケてないからだと思います。ぼくも第一印象はイマイチでしたが、実際にはよく持ち歩くレンズになっています。

ヒマラヤで使わなかった機材

持っていったけれど使わなかった機材はこちら。
Nikon D7100 + AF-S DX 16-80mm f/2.8-4E ED VR です。

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使わなかった理由はシンプルで、もともと予備の機材だったので。

ミラーレスカメラの短所のひとつがバッテリーの持ちが悪いことです。ぼくの使い方だとPanasonic GH4は400コマ以下でバッテリーがなくなります。それに対してニコンD7100は1個の電池で1000コマ以上撮影できます。

ニコンなら予備のバッテリーと併せれば2000コマ以上撮影できるんです。山中では充電ができないかもしれないので心強いスペックです。

それにミラーレスカメラがいくら軽量だといっても、予備のバッテリーを多めに持たなければならないなら結果的に総重量は一眼レフと大差なくなくなります。それではマイクロフォーサーズの魅力が半減します。

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やっぱりニコンの一眼レフカメラは基本的な性能がしっかりしていて安心ですな。

D7100はAFセンサーがあのD4と同等なのでAF性能は抜群だし、画質もいいし、アウトドアでは最高に使い勝手がいいカメラです。一眼レフの「バシッ」というシャッター音は撮影していて気持ちがいいから好き。

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結局、ランタン渓谷に行ってみたら、水力発電が普及していて充電にそれほど不自由しませんでした。冬期だったので氷河湖が凍っていて場所によって水力発電が止まってましたが、結局最後までマイクロ4/3だけで乗り切ることができました。

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カメラを持つのはガイドにおまかせ

トレッキング中、使わない機材はシェルパのミンマくんに持ってもらいました。紫色のバッグが、機材が少ない時に使うカメラバッグ。The North Faceの薄い生地のバッグに、エツミのインナーを入れています。

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ほとんどの機材を彼に持たせて、ぼくはGH4 + 12-60mm/F2.8-4.0だけを肩に下げて歩いていましたな。ヒマラヤ山麓のトレッキングというと、大変な冒険をイメージされるんですが、荷物をほとんどぜんぶ持ってもらって自分は身一つ(それにカメラ一台)だけで歩いているから実は大変楽ちんなのです。

ツェルゴリ 124

Panasonic G8:Lumix G Vario 7-14mm/F4:ISO200:SS1/800:絞りF7.1

いつものようにRAWで撮影して、後からMacで現像しました。現像ソフトはLightroom CCです。

マイクロフォーサーズで撮影した写真も載っています