最悪の事態?フライトがキャンセル、思いがけず航空会社から5万円も貰えた話

3ヶ月前のことです。ぼくのgmail宛に不審な英文メールが届きました。その一部を抜粋して載せます。

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2017年6月27日に乗る予定だった、エールフランスの羽田→パリ便がキャンセルされたことについて書かれています。

確かこの便は機体が故障して、12時間後に別の機体で日本発臨時便が飛ぶことになったんです。エールフランスが早めに連絡をくれたので、空港に着く時刻を12時間遅らせただけで済み、事なきを得ました。

それから半年後、2018年になってから届いた、未知の発信人からのメールにはこう書かれていました。

Get compensated for your flight disruption.
「旅行中断の補償を受けられます」だって。
補償……本当か ? あやしい……

You could be entitled to an estimated compensation of $238.
「あなたは$238の補償を受ける権利があります」とも書いてあります。… 補償を受け取れるといいながら手数料をだまし取る手口ではないでしょうか……ますます怪しい! 警戒度100%です。

AirHelpとは、何の団体か

メールには続いて、なぜこのメールがぼくに送られてきたのか、そしてこの発送者のAir Helpとは何者か、が説明されていました。

さっそくAirHelpを検索したところ、それはWikiにも項目があるアメリカの会社でした。Wikiにはこう書いてあります。ちょっとヘンな日本語ですが。

AirHelpとは 、 一サービスとしての司法を扱う企業であり、航空会社の乗客が欠航、遅延、過剰予約に見舞われた場合に補償を受ける手助けをする法律サービスを行っている

なるほど、そんな手助けをするサービスをする会社があるのかー。知らなかった。

一般に、フライトが大幅に遅れた場合、航空会社はその状況に応じて旅客に便宜を図ってくれます。欠航したら食事とホテルをあてがってくださるぐらいは普通ですね。だって旅行の最終日だったらお金を使い果たして一文無しかもしれません。食事もできないでは病気になりかねません。

当ブログでも過去ログに何度か、フライトキャンセルでホテルに泊まった記事が書いてあります。しかしEUの法律で補償金をもらえることになっているは知りませんでしたな。Wikiにはこう書いてあります。

EU域内では、3時間以上の遅延に見舞われた旅行者には補償を受ける権利が生じることがある。

そんな権利があったのかー。さすがはヨーロッパ共同体。

しかしながら各航空会社はこんな法律があることを客にひた隠しにしているそうです。問い合わせてもスルーされるとか。そこでAirHelpは法律のエキスパートを集めて、航空会社から補償金を受けとる交渉の代理人をして、手数料を稼ぐビジネスをしているんだそうです。便利な会社です。

Wikiを読んだら警戒度は10%以下に下がって、ほぼ無くなったので、メールにうながされるままに申請を始めることにしました。するとこんな表示が。

Welcome to AirHelp

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It’s awesome that you’ve decided to stand up for your rights.
Here’s how you can improve your travel experience even further:

あなたが、権利を正しく求めることをお決めになったのは素晴らしいことです。
あなたの旅のエクスペリエンスをより良くする方法は次のとおりです。

申請書に記入し、フライトのEチケットと、あと臨時便の搭乗券が必要だったかな? それらをPDFファイルにして必要情報を送りました。

すぐに Great news! Your claim is good to go.
「受け付けました。あとはしばらく待っててね」というメールが届きました。

進捗状況の報告がなんどか届く

その後は何度か、「マサヒロさん、エールフランスからなんの返事も来ないけれど、このくらい待つのは普通のことなので、忘れないで待っていてね」という趣旨のメールが届きました。

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なんでも補償金は600ユーロになってるそうで、なんか楽しみですな。

しかし、最近のメールは手紙と違って文の書き出しが Hi Masahiro, から始まることが多いけど、会ったこともない人からハーイと話しかけられるのは馴れ馴れしすぎる感じがして慣れないなあ。

クレームが受理された連絡が届く

4月4日に届いたメールのタイトルです。

Air France has accepted your AirHelp claim – best day ever!
最高の日! エールフランスがあなたのクレームを受け入れました。

本文には、エールフランスからすでに補償金の725.37ドルがAirHelpに入金されたと書いてあります。一部抜粋します。

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続いて、補償金をあなたに送るので個人情報を教えてください、と書いてあります。いよいよ詐欺の本番か?と一瞬だけ頭をよぎりましたが、ともあれ申請フォームに必要事項を書き入れました。記入したのはたったこれだけです。

  • 自宅住所
  • 銀行の国際コード
  • 銀行の支店と口座の番号

なんとゆーか、感心するほどシンプルです。銀行の名称も住所も必要ありません。国際コードがあれば分かることですから。ぼくの名前はもう知ってるし。さすがアメリカのUX(ユーザー エクスペリエンス)はすごいなあ。

これが日本の団体だったら、この10倍ぐらい記入項目があるんじゃないですかね。Amazonと楽天の違いを見るかのようです。

で、記入してconfirmボタンを押すと…

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468.15USドルが送金されます、と表示されました。

補償金は725.37ドルですが、AirHelpの手数料257.22ドルが引かれ、468.15ドルがぼくの受けとる金額です。

そしてその数日後には、銀行からぼくの口座に468.15ドルが振り込まれているとのお知らせが手紙で送られてきました。すばやい。しかしEメールではなくメールか……日本はアナログだな。

ネットバンキングで確認したら、USドルのまま、外貨預金されています。その日のレートで4万9928円です。

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この記事を書いている今日はちょっと円高なので5万円を超えているようです。

いやー、ぼくは何もしないで、AirHelpに任せておくだけで5万円も振り込んでもらえるとは。これならフライトが毎回12時間遅れてもいいかもね^^

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というわけで、EU域内発着便が3時間以上遅れた場合は、EUの法律で航空会社はお客に補償することが定められています。補償の内容は、遅れた時間やその他の条件によって異なり、200ユーロ〜800ユーロの幅があります。

一方、US域内は補償規定がやや厳しく、オーバーブッキングで搭乗拒否されていないと補償金を受けられないそうです。補償金額はチケット代の2倍か4倍で上限1300ドルとのこと。

飛行機が遅れたら、とりあえずAirHelpに連絡して交渉の代理をお願いしてみるといいですね。当記事のように簡単なやりとりを2〜3回するだけです。Eチケットと搭乗券はとっておいてね。

成功報酬なので、補償がされなかったとしても、こちらに何の不利益もありません。

AirHelpのサイトはこちら

Send your flight details to AirHelp and find out how much money is rightfully yours. Get an answer in 3 minutes.

サイト内の記事 Know Your Air Passenger Rights も読んでおきたいですね。

ぼくにAirHelpから連絡が来たワケは

今回、AirHelpはどうしてぼくの情報を知ったのでしょうか。

後から思い出したのですが、ぼくは昨年、Tripitという旅行管理アプリをお試しでインストールして、フライトスケジュールを登録していたんです。

Tripitは出張が多いビジネスマンには便利と評判のアプリらしいけれど、ぼくにはそれほどでもなかったので、その後使わなくてデリートしたので完全に忘れていました。

今回の最初のコンタクトはこのTripitから来ていました。すっかり忘れていたので警戒したけれど、自分で設定していたんですね。思いがけずもTripitの管理機能の高性能なことを知りました。あらためてインストールしなおそうかな?

TripIt organizes your travel plans in one place. Finds alternative flights. Sends real-time alerts. Snags the best seat. We have something for every traveler.