スペインでの撮影取材は夜遅くまで忙しい。日本と違うその忙しさを解説する

スペイン

アラゴン州の招聘で短期の視察旅行に来ているんだけど、この種の旅行は先方の「あれも見せたい、これも見せたい」という希望がてんこ盛りだからかなり忙しい。先方は税金を使ってのプロモーションをしているし、こちらも仕事だから忙しいのは構わないけど、スペインの忙しさは日本のそれと少し違う。

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11月下旬は天気が崩れやすいらしいけれど、今年はスペイン中が雨が多かったらしい。でも雨の石畳を歩くのも雰囲気があってステキ。

午前中はロマネスクの大聖堂を見学したりして、午後2時すぎから昼食になる。スペインの食事は当然ワインを注ぐところから始まる。

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アラゴンはワインの産地でもあるから、おいしいワインをプレスのぼくらに飲んでもらって、日本への知名度を高めてもらおうという先方の作戦でもある。

少し前に、日本のどこかの議員が視察旅行に来て食事中にワインを飲んだことがえらく問題になって日本の新聞で叩かれていた記事を読んだけれど、それって完全に理解不能な話だ。こっちでは食事にワインは当然ついてくる。安い定食でもワインがついてくるからね。

よく「水代わりに飲む」と言われていて、本当に水に代えている訳ではないけれど、日本人の感覚では確かにそんな風に見える飲み方をしている。

レストランの食事は、前菜、メイン、デザート、コーヒーは必ずセットになっている。この4つが順番に出されるけれど、日本のように前菜が終わったら入れ替わりにメインを持ってくることはあんまりない。大概、だいぶ待たされる。

別に手際が悪いわけではなく、そこが会話を楽しむための時間だ。これはスペインだけでなく、ヨーロッパはどこもそうだと思う。

そうして食事をしていると、コーヒーを飲んだら午後4時半ごろになる。11月の終わりだとそろそろ暗くなる時刻だ。というわけで数百m歩いて夜景撮影へ。

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夜景撮影が終わったら、美術館などを見学していると夜8時頃になる。すると夕食の時間が始まる。

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夕食はミシュランの星付きレストランをアレンジしてくださったりして、とってもステキな雰囲気で創作料理を楽しめる。こちらは本日のアミューズ。

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海苔巻き風のがあるけど、実際に海苔が捲いてある。日本料理はヨーロッパで評判が非常に高くて素材や調理法が取りいれられており、海苔もよくみる。アミューズだけでなくスイーツに捲かれていることもあって、ヨーロッパ人の感覚ではとっても新鮮でイケてるらしいね(笑)

アミューズの前にはもちろんワインがでてくる。なぜかソムリエはぼくにワインを持ってくることが多くて、ぼくのような下戸が味見をするのもなんだけど、それでも美味しいワインの味は好き。

じつは、昼食が終わるのが午後4時半だし量が多いから、夜8時半になってもまだそんなにお腹が空いていないんだけれど、そうは言っていられない。アミューズの後には前菜があって、それからメインで、デザートでコーヒーで、と進むと夜10時を過ぎる。スペインでは普通に夕食をする時刻である。

スペインの視察旅行はこんな様子で進み、あたかも食事が一番重要なのではないかと思うくらい食事に時間を割いている。食事の合間に大聖堂へ行って見学する感じ。スペインでは「人生は楽しむためにある」のだからアラゴン州政府がこうしたスケジュールが組むのは当たり前のことかもしれない。それでこそスペイン旅行をしているといえよう。

ああ忙しかった。

ようやくホテルの部屋で休めるのは夜11時近くになってから。

カラタユ 7

カワイイ部屋なんでもう少し長くいたいんだけれど、出来ないんだよなー。

すぐに寝ます。ところで、これは州政府主催の視察旅行だからこんなスケジュールなので、自分で取材に行くときにいつもこうしている訳ではないからね。ふだんはこんなに食事に時間をかけられません。だいたい、ぼくは夕食は控えめを心がけていて普段はあんまり食べないんだよな。