東洋の不思議、日本の交通ルール「ママチャリが歩道を走る」

雑記

近所の交差点の信号機に、こんな看板がくくりつけられていた。

自転車は歩道を走りましょう、という看板を無視して歩道を走る自転車

ご存知の通り、自転車は軽車両で車の仲間だから、法律によって車道を走らなければならないと定められている。そして歩道は、読んで字のごとく歩行者専用の通路だ。歩道を軽車両である自転車が走ってはいけない。

いけない筈だが、実際には自転車は歩道を平気で走っている。

なんでか知らないけど法令によって「例外として自転車走行可」とされている歩道がわりとあるね。たぶん、車道と歩道に段差をつけてきちんと区別してる道路が少ないからだろう。

ある調査によると、自転車利用者の92%は「車道を走るのは危険」と考えて歩道を走っているそうだ。たしかに、時速50km以上で走る車のすぐ脇をちんたらママチャリで走ってたら危ない。

安全性のほかにも、自転車は車両というより歩行者の仲間と認識している人が多いと思う。

ヨーロッパでは自転車は車道を走ってる

西ヨーロッパ人はおおむね「自転車は車両」という意識でいるから、自転車は普通に車道を走っている。

ヨーロッパでは自転車は車道を走る片側5車線のまんなかの車線を自転車が走る

自動車が時速50km以上でびゅんびゅん走ってる車道を、流れに乗った自転車が軽快に走る様子をぼくが初めて見たのは、大学2年生の春休みに旅行にいったロンドンでのことだった。自転車が、道路の端ではなく車線のまん中を走っているのだ。そのときの新鮮な驚きをいまでも鮮明に覚えている。日本であんなことをしたら車の運転手が激おこだろう。

ヨーロッパとひとくちにいっても国や地域によって事情や意識は異なるが、自転車はママチャリではなくロードバイクという概念なのだった。

自転車専用道路は道のまん中にある
自動車専用レーンが道路のまんなかに設定されているマドリードのグランビア

そんなヨーロッパ人でも、状況が許すと判断すれば自転車で歩道を走ることもある。それを警官に見つかって、違法走行で罰金90ユーロ(1.3万円)の切符を切られたりしてる。

日本でも実は、自転車は道路の左側を走らなければならないし、歩道を走ったら通行区分違反で3ヶ月以下の懲役または5万円以下(フランスより高額だ)の罰金が科せられると法で定められている。しかし現実には警察官が歩道を白チャリで逆走してるくらいだから、みんなまるっきり無頓着だ。

「自転車は常に車道を走る」というルールが確立してほしいとぼくは思っている。それがダメでもせめて「自転車は左側通行」ぐらいは定着してほしいのだが、狭い道路にママチャリが走る現状を考えると大変難しいかもな。永遠に無理っぽいかも。

これから住宅街の道路を広げることもできないだろうし、今後も、チャリは歩道と車道を好きなように走っても取り締まられない特殊な存在であり続けるのだろうか。

雑記

Posted by ariga masahiro