中世都市で迎える朝の空気は爽やか、けれども…

世界遺産都市バクタプルに一泊した。

ぼくはトゥマディ広場の朝の雰囲気が好き。この街は自動車の走行が制限されているため、モーター音がほとんど聞こえない。昔はカトマンドゥもこんなにのどかな町だったんだろうな。バクタプルの象徴ともいえるニャタポラ寺院は震災後も健在だ。

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広場では神々に供える花や、食材を売っている。

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トゥマディ広場のバイラブナート寺院も健在。

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この寺院の前で写真を撮っていたら、花売りの女性に「そんなところにいたら寺院が崩れて下敷きになるよ」と言われた。ネパール人は冗談が好きでいつも下らない冗談をいって笑っているが、昨今は震災ネタが流行っているようだ。

広場の真ん中にビスケットジャトラ祭で挽かれる山車の残骸が放置されていた。ビスケットジャトラはヴィクラム暦新年(今年は4月14日)を祝う祭り。ジャトラは当ブログのドメインの名称Yatraと同じで旅という意味がある。
車輪のサイズからわかるようにかなり大きな御輿が載っていたのだが、地震で壊れてこの姿になった。

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バクタプルで泊まろうとしていたホテルが閉鎖されていたので、トゥマディ広場に面したゲストハウスに泊まった。

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家族経営のゲストハウスは、ようするに経営者の住居だから、いつでも営業しているのだ。ぼくが震災後の最初の客だということで、幸先がいいと宿の人たちに大変喜ばれて写真を撮られた。FaceBookに載せるんだって。宿帳を見たら5月に入ってからぼくが最初の客だった。

被害が少ないように見える通り。

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ぼくのほかにもちらほらとツーリストが歩いているが、皆カトマンドゥから来ているのだと思う。タメルから車で30分程度の距離だから日帰り半日トリップといったところだろう。

ダルバール広場は、いくつかの寺院が崩壊したものの、残っている寺院もちゃんとある。博物館は閉鎖されていた。

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この角度から見るとほとんど被害がないように見える。

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こっちから見ると被害が大きいようにも見える。

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タチュパル広場もほとんど被害を受けていないように見える。

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しかし木彫美術館は閉鎖されている。
そして側道の「孔雀の窓」は無事だったものの、そのまわりの壁は崩れ落ちかけている。孔雀の窓は約500年前に作製されたネワール木調芸術の最高傑作とも言われている作品。

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トゥマディ広場から路地を入ると、それまでの景色が一変した。

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古い集合住宅が密集していた地域がエリアごと倒壊して、広い空間ができていた。

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ダルバールからタチュパル広場まで表通りを歩く分には被害をそう感じないが、住宅街にはこういう場所もある。バクタプルはもともとの人口81000人のうち約1400人が死傷したという。確かに被害が大きい。テントなど仮設住宅暮らしをしている家族も多い。

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旧市街から離れると農村風景が広がる。

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