今日は今年3回めのお釈迦さま生誕祭。ブッダの誕生日は1年に3回ある。

ネパール

明日、6月2日は満月。チベット暦でサカダワといい、ブッダすなわちお釈迦さまの生誕日とされる。「サカ」は釈迦のこと。

満月を前にして、今日は夕方からボーダナートやスワヤンブナートなど仏教聖地に大勢のチベット人が集まって、コルラ(右回りに歩くこと。日本語で右繞)をしている。真言を唱えながらこうして聖地を歩けば祈りが深まる。

お釈迦さまの誕生日を祝う人々

手に持つ念珠を回しながら真言を唱える。

真言を唱える老婆

今年3回目のお釈迦さま生誕祭

ぼくが立ちあった、今年3回目のお釈迦さま生誕祭だ。ぼくは、今年はこれら3回のブッダの生誕を祝っている。

  4月8日・日本のお釈迦さま生誕祭。
  5月4日・ネパールのヴィクラム暦のお釈迦さま生誕祭。
  6月2日・チベット暦のお釈迦さま生誕祭。

初夏は毎月、お釈迦さまの生誕日を祝えるのだから嬉しいことだね。

ヴィクラム暦はネパールやインドで使われる暦で、タイやインドネシアなどでもブッダ生誕祭はこれに倣っている。

チベット寺院では大きな法要もしている。

お釈迦さま生誕の法要

そうこうするうちに暗くなってきた。

ボーダナート寺院

チベット人は暑い日中を避けて夜にコルラする人が多いらしい。少なくとも108回ストゥーパの周りを歩くそうなので、夜10時頃がもっとも賑わうと聞いた。

燈明を灯す若い夫婦。

祈りの燈明を灯す若い夫婦

ふだんから満月や新月にはバターランプの燈明を灯すのだが、今年は震災の影響か燈明は少なかった。

燈明

それに、チベット人の多くは震災後に余震を嫌ってインドへ移動したそうで、ボーダナートでコルラする人は普段よりやや多い程度だったと思う。

燈明を持ってコルラする。コルラとは、聖なる場所を右回りに歩いて祈りを深めること。

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五体倒地をしながらコルラする。

五体倒地

五体倒地は、ヨガの太陽礼拝と似た効果があるかなあ。ぼくも五体倒地を108回した経験があるけど、けっこう気持ちよかった。でもチベット人のように10万回したり、五体倒地をしながら旅をすることはとてもできそうにない。

満月がのぼる(正確には明日)。

満月

ボーダナートのストゥーパの向こうに満月が輝く。

満月とボーダナート

実はお釈迦さまの誕生日はほかにもある

ところでブッダの生誕日だけど、中国では旧暦の4月8日とするので日本やネパールとは別の日になる。それから台湾では中国と違って5月第二日曜日をブッダ生誕の日と定めている。

じつはチベット暦には、ほかにシェルパ暦やタマン暦などほかのバリエーションがある。そして、それぞれがブッダの生誕を祝う。だから、お釈迦さまの誕生日が一年に何回あるのか、実はぼくは知らない。

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Posted by ariga masahiro