シャッタースピード1/125秒で撮った写真が必ずブレる

撮影機材

オリンパスのカメラにはシャッターに持病があり、1/125付近で写真がハッキリとブレることは、よく知られている。

この現象には「微ブレ」という名前まで付けられているのに、メーカーは公に認めないので詳しいことは分からない。シャッターと手ブレ補正機構が干渉しあって起きるらしい。

一方、同じマイクロ4/3陣営でもパナソニックは、オリンパスと内部の機構が違うから、1/125付近での「微ブレ」は起きないものだと思っていた。しかし、ぼくがGX7で撮影した写真は、ときどきやけに描写が甘いことがある。構え方が悪かったかなと漠然とスルーしてきたものの、釈然としない。

そこで撮り比べてみた。
機械式シャッターと電子式シャッターでの比較だ。

ぼくの机の前の窓から見える、ソメイヨシノの葉っぱを撮った写真。その中央部を等倍で切り出した。撮影条件は下記の通り、同一。

ボディ:Panasonic GX7
レンズ:14-140mm/F3.5-5.6 POWER O.I.S.
露出モード:シャッタースピード優先オート
レンズ: 109mm域(フルサイズ換算218mm)
ISO: 200
SS: 1/125
絞り: 7.1
露出補正: 0.0
レンズの手ぶれ補正:ON
RAWで撮影してCaprure one pro 7で現像。

機械式シャッター

すごくブレているね。
1/125で手ぶれ補正ONなのにこんなブレ方じゃあ困るな。
それともレンズ性能が悪いのか、ぼくの腕が悪いのか……

電子式シャッター

おお!ぴったり止まっている。
パナソニックの手ぶれ補正機能はすごい性能だな。
それに高倍率レンズにもかかわらず葉っぱがきちんと描写されている。Nikon AF-S18-200/3.5-5.6Gよりずっといい描写をする。やっぱりマイクロ4/3のレンズは高性能だね。

といいたいところだが、機械式シャッターの1/125付近でこんなにぶれるようでは、せっかくのレンズ性能が発揮されないな。ニコンのカメラにはこんな持病はない(と思う)。

何度撮っても、どの方向をどの距離で撮っても、結果は同じだった。
所有の他のレンズと替えても結果は同様。

「望遠レンズ、1/125、手ブレ補正on、機械式シャッター」の条件で必ずぶれる。この現象は1/100〜1/160あたりのシャッタースピードで起きるが、それよりも遅い1/60秒ではあまりおきない。そして広角側ではほとんどぶれない。

原因は、どうやら機械式シャッターの先幕が開ききって止まるときのショックが、手ぶれ補正機能と共振して、発生するようだ。その現象が起きるのが1/125付近だ。

他のメーカーがどうかは分からないが、ニコンの一眼レフカメラには高性能なシャッターバランサーがついていて、先幕が開ききったショックが吸収される構造になっているから、ニコン使いのぼくはこれまで手ぶれに悩まされることは少なかった。シャッターバランサーは確か1988年発売のF4に初めて搭載された機構。ニコンは早くからブレ対策にとりくんでいた。それはぼくがニコンを使う主な理由のひとつだ。

パナの1/125付近の微ブレは、現在のところは完治できない病のようだから、そうとわかってつきあっていくことになるだろう。

<追記>

オリンパスは、2014年3月のファームアップでE-M1が、5月のファームアップでE-P5が、メニューの新項目「低振動モード0秒」を設定することで微ブレを解消した。パナソニックも早急な対応が望まれる。

<追記2>

電子シャッターには「被写体が歪む」というデメリットがあります。翌週の記事で検証しました。下記の記事をお読みください。

<追記3>

パナソニックは、GH4のみファームウェアアップデートで「自動シャッター」が設けられた。機械式シャッターでも1/125付近だけ自動的に電子シャッターに切り替わり微ブレは防げる。

<追記4>

パナソニックはG8、GX7Mk3以降は微ブレが解消された。2017年以降発売の機種は微ブレの心配がなくなったようだ。