巡礼は西へ、旅人も西へ、1000km先の聖山カイラスをめざして

チベット

今日はラサを出発。
進路を西にとる。朝の天気はどんより気味。

けれども1時間ほど走ったら空が青くなってきた。

今日の天気は、曇ったり晴れたりと変化がめまぐるしい。
西へ、西へ。

お昼頃、道に面した小さな食堂に入った。

名前から四川料理店だとわかる。チベットの中華料理店はたいがい四川料理店だ。

おやじが黙々と調理をしている。

四川料理らしく山椒のきいた麻婆豆腐や、いくつかお皿を頼んだ。

食後はまた西へと走る。

チベットでは、表向きは事故が多いからという理由で今年からラサ〜シガツェ間の速度制限が時速40kmに設定され、違反したら高額な罰金が徴収される。検問所がいくつもあり、ビデオで監視されているから速度オーバーはできない。こんな広い道路でそんなにゆっくり走るのは運転手にかなり忍耐がいると思う。他の国道でも制限時速60kmだから昨日ナムツォへの往復もずいぶん時間がかかった。

ラサからちょうど6時間かかってシガツェに着いた。
シガツェには、ニンマ派最大のお寺、タシルンポ寺がある。

明日もまた西へと向かう。

目的地はカイラス山。チベット語でカン リンポチェ。
カイラス山は、仏教では宇宙の中心にそびえる須弥山とされ、ヒンドゥー教ではシヴァ神とパールヴァティー妃が住むとされる雪山だ。聖地であり、巡礼として赴くべき場所であり、そして大陸横断旅行者のあこがれの地でもある。

信仰心があってもなくても、旅人はカイラスを目指す。

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Posted by ariga masahiro