【2017年11月更新】SIMロックフリーのスマホを持っているなら、海外で現地のSIMカードを購入すれば安い現地料金でモバイルネットワークに接続ができる。ここバリ島(インドネシア)なら2GBのパケットがたったの450円程度だから、日本のキャリアの高額2980円/日のローミングサービスなんてアホらしくて使っていらんない。
キャリア版iPhoneは購入後101日経ったらキャリアのサポートサイトでロックを無料で解除できる。所要3分。ショップでもできるが料金3000円+税を払う。
ドコモのスマホは、ドコモオンライン手続き My DoCoMoでSIMロック解除が無料でできる。ページ下の方のSIMロック解除のリンクから。ドコモショップでもできるが混んでいたら待たされる上に料金3000円+税を払う。
AUとSBは機種によってフリー化できるものとできないものがあるからショップで相談しよう。なお、AUのスマホのうちCDMA規格のものはSIMロックフリー機であっても技術的に海外のSIMは使えないから注意。CDMA機はホテルやレストランでWiFi専用機として使うしかない。
バリ島の空港でSIMカードを購入
デンパサール空港に到着後、入国審査と税関を過ぎて、外へ出たところに大手Telkom社の出店がある。日本でいえばdocomoにあたる会社で、ここで買うのがもっとも手っ取り早い。カウンターは赤い4Gの看板が目印だ。市内に比べて価格が高めに設定されているのでぼくはここで買ったことがないけど。
ジョグジャカルタやジャカルタ空港でも外へ出たところに赤い4Gの看板があるからそこへ行けばよい。
この赤いカウンターでは2種類のSIMカードを扱っている。(2017年05月現在)
- 15万ルピア:データ通信4GB+電話料金プルサ3万5千ルピア分込み
- 20万ルピア:データ通信8GB+電話料金プルサ6万ルピア分込み
たいがい2倍の値段で売りつけてくるから交渉して価格を下げよう。
そしてスマホの文字設定を英語にして渡せば係員がテキパキ設定してくれる(筈)。この時、ドコモのスマホでデータ通信が開通しないときは、設定の「その他→モバイルネットワーク→データローミング」のチェックをONにすること。係員はドコモだけのこの仕様を知らないから、チェックを外したままにしてデータ通信が開通しなくて困惑することがある。
しかし団体旅行だったり、ホテルから迎えの車が待っていたら、時間的にここでの手続きはやりにくい。それに深夜便で到着したらこの出店は閉まっている。その場合は市内でSIMを買うことになる。
「SIMフリー」は英語で「SIMカードが無い」という意味。「バリアフリー」「シュガーフリー」なんかと同じ用法だ。海外で「SIMフリーのスマートフォン」と言ったら相手はワケが分からず困惑するから気をつけてね。それで、このブログではSIMロックフリーということにする。
街のショップでSIMカードを購入
市内には携帯ショップがそこら中にある。
2015年9月、ぼくはビンタンスーパーの携帯売り場でSIMを購入した。
SIMカードにはいろんな種類があるが、Telkomのデータ通信ブランド simPATIを選ぶのが無難。simPATはインドネシア中をくまなく圏内にしており日本人はみなこれを買っている。ツーリストは滞在日数に応じてパケットを選ぶといい。
また、SIMカードは電話番号だけのもの、2GB〜10GBのパケットがあらかじめついているデータ通信用など、いろいろある。選択基準が分からなければ2GBを選んでおく。そしてスマホの文字設定を英語にして渡せば係員がテキパキ設定してくれる(筈)。
この店では2GBのパケット込みのSIMカードが12万5千ルピア。
本日のレートで1000円程度。プルサ(携帯電話料金)は含まれていないから、インドネシア国内で携帯電話として使うためにプリペイド料金を2万ルピア(180円)別途支払った。
プルサ(前払いの携帯電話料金)は別途
電話を使うかも、という人は、短期観光客ならとりあえず2万ルピア(180円)程度、ビジネス客は5万ルピア(450円)ぐらいプルサを払っておけばよいと思う。
インドネシア国内通話料金は、携帯宛1800ルピア/分、固定電話宛800ルピア/分。ただし相手先の電話会社や通話時間によって料金が異なる。
ここでもSIM売り場の店員がぼくのスマホの設定をしてくれた。ぼくのスマホはdocomoのだから「その他→モバイルネットワーク→データローミングのチェックをONにする」ことが必要なんだけど、それをしらない店員がネットワークに繋がらなくてたいへん困っていた。その場で自分でチェックを入れたらあっさり繋がったからいいんだけど。店員は腑に落ちない顔をしていたが、これはdocomoだけの仕様だから知らなくても無理もない、ごめんね。
店員がボンクラだったら自分で設定する
日本のスマホを英語表示にして渡しても、店員がどこにSIMを挿したらいいのかも分からず何も設定できないことがある。こんな未熟練店員しかいなかったら仕方がない、自力で進めよう。ぼくは以前に別の店で、店員がシャープSH-06EのSIMカード挿入位置すら分からなかったため自分で挿入したことがある。
以下にネット開通から設定までを解説する。
自分でデータ通信を開通するには
街のショップは値段がまちまちだが、電話番号がついているだけのSIMカードは1万〜2万ルピア。2GBのパケットつきのSIMカードは8〜12万ルピア程度で売っている。お店によって違う。
SIMの種類を選ぶ
- データ通信パケット+電話料金つきSIMカード
- データ通信パケットつきSIMカード
- SIMカードのみ
(1)か(2)は、それぞれ価格が違う。短期ツーリストならこのどちらかを選べばその場でネットが開通する。
まず初めに自分のスマホから日本のSIMカードを取り外し、なくさないように確実にしまっておく。帰国後に使うから大切に。
そしてsimPATIのSIMカードを差し込む。普通サイズのSIMカードを店員がマイクロ用にアジャストするためにその場で小さく切ってくれる。
それから電話とデータ通信の開通設定。SIMカードの挿入方法が分からないボンクラ店員でもこれはやってくれる。
プルサ(プリペイドの料金)を入れる
(3)SIMカードのみを買った人は、開通した段階ではプリペイドの料金残高(インドネシア語でプルサPulsa)が入ってないから、適当な金額を追加で入れてもらう。滞在日数にもよるがとりあえず10万ルピア(900円程度)入れてもらおう。
プルサの残高の確認を*888#で確認する。
10万ルピア以上残高があればOK。
さて、いよいよデータ通信開通の設定だ。それからネットのしすぎでパケットを追加で買うときのやり方も同様だから、(1)(2)の人も参考にしてください。
データ通信開通方法は3つある
データ通信開通(およびパケットの追加)には以下の方法がある。
1)ダイヤル操作で開通する(都市部でできる)。
2)ダイヤル操作で開通する(どこでもできる)。
3)アプリを使って開通する。
どの方法でもやりやすいし結果は同じだ。
それぞれの手順を以下に解説する。
1.) ダイヤル操作で開通する – いちばん簡単編
1-1.) まず*363*300#に電話を掛ける

まず*363*300#に電話を掛けよう。
データ通信開通用ウィンドウが表示される。
1-2.) パケットを選ぶ

1. 1,5GB+1GB 4G/30hr
パケット通信が1,5GBとおまけの4G通信が1GBついて30日間有効。
2. 1,5GB+1GB Midnite/30hr
パケット通信が1,5GBとおまけの深夜通信(0〜7時)が1GBついて30日間有効。
このおまけはジャカルタ時間だから、バリ島なら1〜8時になることに注意。
以下同様。
滞在日数5日でSNSしかしないツーリストならいちばん安価な1を選べばよい。料金は4万ルピアだ。
ぼくは4を選んだ。
1-3.) 料金を確認する

データ通信2GBとおまけの深夜分1GBがついて48000ルピア(※2017年4月から60000ルピアに値上り)。
1を選んで送信。
1-4.) ありがとうございました

テリマカシ(ありがとうございました)と表示される。
これでパケットの選択作業は終了。簡単なものだ。
1-6.) 明細のSMSが送られてくる。

30日後の有効期限が28/12/2016と記されている。
2016年12月28日までパケットが有効だ。
以上の方法は4G通信をカバーするエリアでできる。非カバー地域では「できません」とインドネシア語で表示される。その場合は次の方法をとる。
なおTerima Kasiと表示されたにもかかわらずモバイルネットワークに繋がらない場合は、次の項目「ダイヤル操作で開通する方法 – 田舎編」を飛ばしてその次の次の項目 アクセスポイントの設定をしてください。
2.) ダイヤル操作で開通する – 田舎編
2-1.) まず*363#に電話を掛ける
まず*363#に電話を掛けよう。
データ通信開通用ウィンドウが表示される。
2-2.) Paket FLASHを選ぶ

文字盤で2を打ちPaket FLASHを選んで「送信」をタップ。
次のメニューへ進む。
2-3.) 期間を選ぶ

1.Harian(一日)
2.Mingguan(一週間)
3.Bulanan(一ヶ月間)
パケットの有効期間を選ぶ。旅行期間によるが選択肢は2か3のどちらか。とりあえず 3.Flash Bulanan(一ヶ月間)を選んで送信をタップする。
2-4.) パケットを選ぶ

2.2GB+3GBを選ぶ。
2-5.) 値段を確認する

30hari dgn harga Rp.80rbと表示されている。 rbはインドネシア語で千の意味。日本語にすると「30日間で価格8万ルピア」
料金は全国均一ではなく、スマホの現在位置によって若干変わる。2016年2月現在、バリ島ウブドではRp.80rbだ。
2.Sekakli Beliを選んで送信をタップ。
Terima Kashi(ありがとうございました)

テリマカシ(ありがとうございました)と表示される。
これでパケットの選択作業は終了。簡単なものだ。
早速テレコムからSMSがくる

領収金額ときっかり30日後のパケットの有効期日が書いてある。
Terima Kasiと表示されたにもかかわらずネットに繋がらない場合は、次の項目「アプリを使ってデータ通信を開通する」を飛ばしてその次の項目「アクセスポイントの設定」をしてください。
3.) アプリを使ってデータ通信を開通する
もうひとつ、アプリを使って開通する方法がある。
やることはダイヤル操作と同じだし結果も同じ。メリットはクレジットカード払いができること。しかしアプリのデザインや操作方法などの仕様がしょっちゅう変更されるので短期旅行者には分かりにくく使いにくい。ここではさわりだけ紹介する。
Apple Store またはGoogle play からテレコム社のアプリMy Telkomselをダウンロードする。

日本であらかじめダウンロードしておくこともできる。ページがインドネシア語表示かもしれないがインストール作業はいつもと同じ。アプリは無料。ただし起動しても日本にいる間はログインできないから使えない。インドネシア到着後、simPATIのSIMを刺してから起動する。
3-1.) ログインしてホーム画面を表示
起動したら Auto login Gagal をタップしてログインする。自動的にホーム画面が表示される。

このアプリはインドネシア語表示だが、とくに難しい設定はしないから誰でも簡単に操作できると思う。
3-2.) ホーム画面を表示
ホームに必要な情報が記されている。ここでプルサとデータの残高を確認する。

Nome Telkomsel が自分の携帯電話番号。62は国番号なのでインドネシア国内の通話には必要ない。そのかわりに0を頭につけたのが自分の番号だ。
Sisa Pulsaがプルサ(プリペイド料金)の残高。
支払った金額が表示されている。ぼくのは本日現在29250ルピア残っている。
Masa Aktif s/d はプルサの有効期限。Aktifはアクティブのこと。日/月/年の順で表示されてるから2016年7月15日まで有効なことが分かる。プルサの有効期限はプルサを買うごとに伸びていく。
Sisa Cuota はパケットの残高。いまのところここは0GBと表示されている筈。ぼくのは1.49GB残っている。
確認したら Paket Internet ボタンをタップ。
3-3.) Paket Flashをタップ

Paket Flashをタップする。
この先することはダイヤル操作と同じ。ツーリストにはアプリを使うメリットがとくにないため以下の解説は省略する。
アクセスポイントの設定
パケットが開通したら、次はスマホのアクセスポイントの設定だ。
・その他→モバイルネットワーク→アクセスポイント名をタップして、下記を入力する。
名前:telkomsel
APN:Internet
ユーザー名:wap
パスワード:wap123
・ひとつ戻って、APNのtelkomselにチェックを入れる。
・その他→モバイルネットワーク→データローミングのチェックをONにする。
この設定はドコモのSIMロック解除スマホのみ(帰国後はOFFにする)。
以上で完了。
これで、モバイルネットワークに繋がる。
インドネシアのどこにいてもLINEできるし、LINE電話で日本との会話もOK。ぼくはバリ島を車で走りながら日本とLINE電話で普通に会話しているよ。音声品質はおおむねクリアで良い。LINEのアカウントはスマホ本体に関連づけられているから、SIMを交換してもこれまでの友だちもトークもそのまま続けられるのだ(ただしスマホ本体を交換する際はそうはいかないから注意)。
それから050plusのIP電話番号を持っているから日本からも普通に電話がかかってくる。リゾートヴィラのプールサイドでくつろいでいるときにクロネコヤマトの運転手が在宅確認してきたりとか。050plusの音声品質は良好なときもあればそうでないときもある。
データ通信状況はおおむね良好。場所によっては遅いことも。夕方は混雑しやすい。
パケット残高の確認
パケットの残高を確認しよう。
*889#に電話すると折り返しSMSが送られてくる。
えっと、いくら残っているのかな。

データ通信を開通したばかりならちゃんと2047MB残っている。
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テレコムの直営サービスショップ GraPARI
テレコムの直営サービスショップ GraPARI(グラパリ)なら詳しい店員がスマホのセッティングをテキパキとやってくれる。パケットなしのSIMカードなら1枚たったの1万ルピア(90円)で買える。それからテレコムからのSMSの料金リストにないお得なプランを教えてくれることもある。訊かないと教えてくれないけどね。
GraPARIはインドネシアのドコモショップだから結構あちこちにある。バリ島ならモルバリ ギャレリア Mal Bali Galeria の2階にきれいなオフィスがあるからショッピングがてら行ってみよう。
モルバリ ギャレリアはローカルに人気のショッピングセンター。ツーリストに人気のDFSデューティーフリーショッパーズの奧にある。いちばん安くいくのは公共バスのトランス サルバギタ SARBAGITAなら3500ルピア(30円)で空港やジャランサンセットから乗れる。あるいはクラクラバスでも行ける。
なお、DFS出口で客待ちしているタクシーはDFS専属だからお行儀がよくてぼられない。
モルバリ ギャレリアの地図はこちら
Jalan Sunsetにも支店がある
ほかにグラパリは、スミニャックの Jalan Sunset沿い (Jalan Kunti I とJalan Plawaの間) にも支店がある。ここの店員は暇そうにしているからここでSIMを買って設定してもらってもいいだろう。
地図はこちら
営業時間は8〜17時。日曜閉店。
バリ島4Gカバーエリア 2017年2月現在
パケット30GBで9万ルピアのSIMを発見!
2017年11月、再びバリ島に到着した。いつものように空港ではSIMは買わず、車でウブドに直行した。
途中、道端の携帯ショップ前で車を停めてもらった。そこではなんと、パケット30GBでたったの9万ルピア(800円)のSIMカードを売っているではないか。聞くとテルコムのセット販売だそうだ。

30GBとシールが貼られたSIMが並んでいる。
これに、プルサを1万ルピア分足して、合計10万ルピアで支払った。安いですなあ。使い切れないほどのデータ量だけに得した気分。
帰国後の再設定は
帰国時は、飛行機に乗ったらスマホの電源をオフにする。
機内でsimPATIのSIMカードを外して、日本のキャリアのSIMを挿入してもいいんだけど、エコノミー席の狭いテーブルで作業すると小さなSIMカードを落とすかもしれないから気をつけてね。夜行便でまっくらな機内でSIMカードを落としたら大変!見つからないかも。
日本の空港に着いて、日本のSIMを挿したスマホの電源を入れたら自動的にキャリアに繋がる。万一繋がらなかったらスマホのアクセスポイントを確認すること。
このときドコモのSIMロック解除スマホのユーザーはひとつだけ重要な設定がある。
・その他→モバイルネットワーク→データローミングのチェックをOFFにする。
以上で終了。
おかえりなさい。
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個人設定の場所はsimカードを買った店舗を想定してるのでしょうか。パケット料金の請求の部分がどこから請求があるのか教えてください。すみません、あまり詳しくないもので。