はるばる来たぜ チョモランマの大本営はこんなところだった

チベット

カイラス山の滞在を終えて進路を東へとり、サガを過ぎてからしばらくはダートの道を走った。

途中、いくつか遊牧民の住居を過ぎた。

正面にヒマラヤ山脈がみえるようなると舗装された道になり、シシャパンマ峰(8012m)の裾野をプラドは時速100kmで走った。なんと雄大な景色だろう。しかしながらヒマラヤの近くは雲が多い。まだ雨期が終わっていないし。そうして何時間か走ってオールド ティンリに到着、ランチ休憩。

ここから、いよいよチョモランマ大本営へ出発だ。

大本営とは中国語でベースキャンプのこと。
世界最高峰チョモランマの登山隊が逗留する場所だ。しかし日本人のぼくとしては大本営といえば何となく軍艦マーチが聞こえてきそうな字面だなあ。

なお、チョモランマはチベット語名で、英名はいわずと知れたエヴェレスト。オールド ティンリを出発すると道はまたダートが続く。

この道は雨になるとぬかるんで大変だということでプラドで来たのだ。
途中は遊牧民のテントがまれにある他はほとんど何もない。

が、その何もない標高5200mの峠で休憩していたら、近所の子供たち(と思われる)がいつの間にか近寄ってきた。この子たちはどこからやってきたのだろう? しばらく前から、どこにも家も人影は見なかったけど。さすがはチベットだ。

それから休憩を終えて5分ほどプラドで走ったら女の人がヤクと道を歩いていた。たぶんあの子たちはこの人の子供なのだろう。

オールドティンリを出発して約3時間半、ようやくチョモランマ大本営が近くなってきた。ここも海抜5200m。

大本営は、名前は立派だけどただ広い河原があるだけ。
ほかには何もない。

ぼくがとまったテント村には、現在は59のテントが並んでいた。
テントといっても遊牧民が住居にしているテントだから中は広いしけっこう快適だ。ぼくの後にもお客のランドクルーザーがぞくぞくとやってくる。人気の滞在場所のようだね。目前に聳えるはずのチョモランマ(8844m)は雲に隠れて見えず。

まだ雨期の終わりだから仕方ないけど、近隣のチベット人に聞いたらここ数日というものチョモランマは見えないそうだ。

ああ、ここまで来たのに世界最高峰が見えないなんて。