リモワのスーツケース – 2

旅行用品

2007年初夏、新しいサルサを買うためにさっそくネットで検索した。

リモワのウェブサイトでラインナップされた製品を見ると4年前よりもバリエーションが増えている。4輪タイプや、角に補強がなされているモデルがあった。

4輪は、日本人がスーツケースに求める主なスペックのひとつだ。省スペースなので狭い改札や通路で歩きやすいこと、車輪が4個あるから少ない力で簡単に押して歩けることなどで、特に女性や高齢者に人気が高い。

確かに、移動時の負担軽減を考えると、少しの力でスーッと滑らかに移動する4輪は魅力的だ。しかし、メリットとデメリットは表裏一体なのがこの世の常。

バスや電車移動中は自分で押さえておかなければならない4輪スーツケース

4輪は電車やバス内ではずっと押さえていなければ車両の反対側まで滑って行ってしまう。横置きすればその心配は無いのだが、そうはしにくい場合もある。以前、ヨーロッパで、空港バスが急ブレーキをかけたときにのんきな日本人の手を離れた4輪スーツケースが凄い勢いで滑っていきドカン!と音を立てて前方に激突したのを見たことがある。持主は照れ隠しに笑っていたが、もしそこに小さな子供がいたら大変なことになっただろう。重量20kgのスーツケースが時速数十kmでぶつかってくるのだ。とても笑える状況ではない。

それに、4輪が少ない力で移動できるのは、空港のように床がフラットな場所に限られる。ヨーロッパの古い市街は石畳が多く、特に中世に敷かれた石畳はガタガタして砂利道と大差ない道もある。そういったところで4輪は無理。2輪の方まだひっぱりやすい。

4輪スーツケースは荷物の出し入れが難

室内においては別の観点からの問題がある。

4輪は蓋を開けたときに上側と下部では蓋の厚みが同じだ。言い換えると、上側と下側ではキャパシティがまったく同じだ。4輪という構造上仕方がないことだが、これはいただけない。なぜならヨーロッパの旧市街のホテルは部屋が狭くて、スーツケースを置く場所がギリギリの寸法しかないことがある。そうした場所では、上側と下側のキャパシティが同じスーツケースは、広げにくくて荷物の出し入れがしにくい。対して2輪は、82リットルモデルなら下側の方が厚い。この方が荷物の整理と出し入れがやりやすい。

肝心の重量は、82リットルモデルの4輪タイプが4.3kg。
2輪タイプに比べて約800gの増量だ。

結局2輪を選ぶ

ほかにも、違う色やモデルを検討したり、あれこれ思案したあげくに決めたのは、結局のところこれまでのと同じ黒い2輪のサルサ。サイズは82リットル。

輸入代理店の林五は、ラインナップを売れ筋に絞っているらしく82リットルは4輪モデルしか扱っていないし、何のメリットもないから、ネットで並行輸入品を探して注文した。お店は今となっては覚えていない。届いてみたら鍵がTSAロックになっている他いくつか仕様変更があったが、使い勝手はこれまでと同じ。軽量でよいスーツケースだ。

そうして購入してから、世界中を持ち歩いて5年が過ぎている。
通算600日以上は持ち歩き、ジッパーの開け閉めは何回したか分からない。
今までよくもったものだが、とうとう修理の時期がやってきた。愛着もあるし、ネットで探した第一ボデーという広島県の修理業者に頼んで特急で修理してもらった。クロネコの宅急便で送ったら3日後には修理完了して戻ってきた。

さっそく次のスペイン取材に持っていくことにする。

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