【5分で終わる】ネパール観光ビザのオンライン申請の書き方

ネパール

オンライン申請の流れ

ネパール入国時に空港で発給される観光ビザは、自宅でオンライン申請できます。

このオンラインビザ申請、ちまたで「分かりにくい」「エラーが起きる」という声を聞きます。実は、本当は簡単なのですが「書き方が分からない」「申請できない」と言われてしまうのは、申請者がネパール流の書類作成方法に慣れていないからというのが理由です。「ネパールを相手にしているのだ」と気持ちを切り換えられれば「なーんだ簡単だな」と分かります。

今回は、わざわざ大使館へビザ申請に行く必要もなく自宅のパソコンで申請できる、観光ビザのオンライン申請方法・記入例と、そのコツを解説します。

観光ビザの申請は入国日の15日前から

申請はネパール内務省出入国管理局のサイトから。

ネパール入国日の15日前から申請できます。それ以前に申請しても、データの保存期間が15日なので消去されます。あらためて申請し直さなければなりません。

事前に用意するものはこの3つ

  1. パスポート
  2. 証明写真のデータ(写真サイズ1.5インチ四方。1辺が525pixel以上あれば可※)
  3. ネットに繋がったパソコン

※写真は、正確に1.5inch(3.81cm)でなくても、正方形であれば自動的に枠に合わせてくれます。

1). オンライン申請の開始

では、オンライン申請を始めましょう。出入国管理局のサイトをクリックすると、まず申請者へのアドバイスが表示されます。本来は英語の表示ですが、ブラウザによっては自動翻訳して日本語表示になります。

この表示は10秒ほどで消えるので、初めの数行しか読むことが出来ません。常識的なことしか書いていないからまったく読まなくても申請できます。

2). 申請書の記入例

「分かりにくい」と評判のオンライン申請ですが、コツが分かれば「すっごく簡単」です。そのコツを今から言いますよ。よく聞いてくださいね。それは「正確に記入しようと意識しすぎないこと」以上です。

どういうことか言うとですね、例えば申請書の書式と、ネパールの住居表示方式には整合性がありません。それから日本の住所表示方式とも合っていません。だから、申請書には住所を正確に記入することができないのです。

「オンライン申請は難しい」という人は、ここで引っ掛かるんです。そんなことがあるのかと思うかもしれませんが、ここはネパールなのです。ネパール流に書類を作成しましょう。

いよいよ申請書を記入します。

申請書下部に Fields marked with * are mandatory と書いてあるように、 必須なのは * マークのある欄です。以下の記入例を参考にしてください。
なお、全て記入したい人のために記事最下部に全部解説した図をおいておきます。

証明写真

写真欄をクリックして、ファイル選択ウィンドウで、用意した証明写真を選びます。

国籍

英語では通常、国籍を形容詞で記します。日本人ならJapaneseと書きます。

ネパールの住所

普通は、初日か、長期滞在する宿の住所を書きます。

ところが、信じられないかもしれませんがネパールには住所表示の仕組みがありません。本当は無いわけではないのですが機能していません。庶民は「自宅の場所を知っていればOK」という感覚ですから、誰も自分の家の住所を知りません。そんな国なので、

Thamel, 29, Kathmandu, Kathmandu,

と書いておけば通ります。ほとんどのツーリストはタメルに泊まると思うのでThamel, 29と書いておけばOK。市名と郡名はどちらもKathmanduです。

ThamelのWard No.は29です。南隣のJyathaなら30。わからなければ、01〜35までの適当な数字2桁を記します。この数字が間違っていても出入国審査官は気にしませんし、ビザが発行されないこともありません。ちなみにカトマンドゥのWard No.は1(王宮)〜35(Koteshwar)まで、ぜんぶで35あります。

もしあなたが几帳面な性格ならホテルに問い合わせてもいいですね。「ホテルのワードナンバーは何ですか?」“What is the ward number of the hotel address?"とメールすれば教えてくれるでしょう。

ホテルの公式案内をみると、住所とワードナンバーが一致しないことがあります。例えば、有名なカトマンドゥ ゲストハウスは住所を Thamel, Ward No.16と記しています。タメルなのにワードナンバーが16なのは何故?と思いますが、実際はカトマンドゥ ゲストハウスはタメルではなく隣接する地域パクナジョルにあります。このように曖昧なのがネパールの住所表記。しかも前述のように、ホテルの一般従業員は正確な住所を知らないのが普通です。あまり正確さにこだわらない方がよいでしょう。

生年月日のプルダウンメニューが足りないことも

生年月日のプルダウンメニューは、たまに1965年より前が表示されないことがあります。その場合は自分で数字を打ちこむこともできます。1948-12-23のように、年月日の順で記入します。間はハイフン『-』です。マイナスでもOK。

電話番号

自分の携帯などの電話番号を記入します。どうせ、かかってきません。

必要事項を記入したらSubmitボタンを押します。

記入漏れがあったら….

必須事項で未記入があったら、再度申請書が表示され、赤枠で示されます。分かりやすいですね。

Visa email

もし、これ以外のエラー表示があったら、この記事の記入例の通りに記していないということです。落ち着いてよく確認しましょう。

3). 確認したらConfirmをクリック

Submitボタンを押したら、記入した情報が一覧表示されます。

Visa 52

よければ左下の4桁の英数字の認証コードを記入して、Confirmボタンをクリック。

4). バーコードが表示されたら申請完了

バーコードが表示されたら申請完了。

Visa 61

念のためスクリーンショットを撮っておきましょう。

5). バーコードをプリントしてサインする

このバーコードのページをプリントして、署名(パスポートと同じ)してネパールに持っていきます。カトマンドゥ空港の出入国審査官が読み取ってビサを発行します。

ネパールのビザ申請用紙をプリントする

これでネパールの観光ビザ申請は終了です。

2019年7月17日からビザ費が値上げ

ネパール入国時に支払う観光ビザ費は2019年7月17日から下記の料金になりました。

  1. 15日間 30USドル
  2. 30日間 50USドル
  3. 90日間 125USドル

いずれもマルチプルエントリー。詳しくはネパール政府出入国管理局のページをご参照ください。

申請書にすべてを正確に記入したい方は

最後に、オンライン申請のすべての記入項目を解説しておきます(クリックで拡大)。

Nepal visa 201802 subete smallsize 22

自宅住所

もっとも分かりにくい記入欄です。
前述の通り、ここには日本の住所を正確に記入することは出来ません。何しろ「番地・町名・郵便番号」しか欄が無いのです。出来ないことをやりとげようとするのはやめましょう。

〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目16−2

例えば、お住まいの住所が上記のようなものであっても、ビザ申請書の記入欄は3つしかないので下のように記入します。数字は適当に2桁記します。

番地 町名 郵便番号

21 Sotokanda 1010021

郵便番号のハイフン『-』は無し。これで自宅の住所と言えるのか?ということは考えないようにしましょう。これでいいのです。

申請の話はこれで終わりです。つづきの実際の入国審査はこちら

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Posted by ariga masahiro