マイクロフォーサーズをメインカメラとして使うプロカメラマン達

撮影機材

今秋、ニコン・キヤノン・パナソニック・シグマの4社から一挙にフルサイズのミラーレスカメラが発表になった。先行するソニーと合わせてカメラ界はフルサイズ戦国時代に突入した。そんな激動の時代にあっても、ぼくの主力はやっぱりマイクロフォーサーズのカメラだ。なんてったって「高画質」「軽量」というロケ用カメラに必要な2つの要素を真に兼ね備えたシステムはマイクロフォーサーズしかないからね。

今回は、FBとTwitterから、マイクロフォーサーズを使っている他のプロカメラマンの投稿を集めてみた。いずれの意見もぼくが日頃から思っていることと同じだけどね。というわけで、よくある素人のまとめ記事ではなく、プロカメラマンの意見集だ!

なお、これら投稿は正規のAPI機能を使って当記事に埋め込んでいるのでパクリではありません念のため。

気がついたら全部パナソニックになっていた

ぼくも同じ。NPS(ニコン プロサービス)に入ってたけどいつの間にかニコンのカメラはすっかり使わなくなって、パナソニックのカメラばかり使うようになった。そして今ではルミックス プロサービスに加入した。高画質なのに軽量なマイクロフォーサーズはロケ用カメラシステムに最適だ。

小型で高性能なマイクロフォーサーズ

「F.B.フォトグラファーの皆様(その2)最近のマイクロフォーサーズレンズの実力は/オリンパス+パナソニック連合)
私事2012年腰を痛め、それを機にフルサイズからM.F.にしたのですが、7月発売されたオリンパスの7−14mm…

増島 実さんの投稿 2015年11月25日水曜日

マイクロフォーサーズのセンサーのサイズは、フルサイズに比較して1/4であることはよく知られている。これをして「マイクロは小さいから不利だ」という人がいる。

ところがだ、そうでもないのだな。というのは、ミラーレスはその名のとおりカメラボディ内にミラーボックスが無い。そのためレンズ設計の制約が圧倒的に少ない。それは高性能なレンズを作りやすいということだ。特に広角レンズにおいて。

そしてセンサーが1/4ということは、レンズもまた光学性能を落とさずに1/4にダウンサイジングできるということだ。1/4なら性能は同等以上、仮に小型化を1/3に押さえればレンズの性能は"同等"をはるかに上回る。

逆に言うと、マイクロフォーサーズの高性能なレンズに匹敵するレンズをフルサイズ規格で作ったら4倍以上の大きさになってしまうということ。

下の2本のレンズの光学性能がほぼ同じだとは、にわかには信じられないだろう。比較すると重さは1/4、価格は1/3だ。この2本を持ち比べたら、旅行用ロケカメラにはマイクロを選ぶほかはないな(個人の感想です)。

増島さんが言及されているオリンパス M.ZUIKO 7-14mm/F2.8は、宇宙一よく写る広角ズームレンズと謳われたニコン AF-S14-24mm/F2.8に勝るとも劣らないと褒め称えられる名レンズ。少し前まで、この2本は広角ズーム「宇宙一」の座を争っていた、日本の製造技術の妙技をつくした最高最上のレンズだった。

ニコンも大きなレンズだが、オリンパスはM43規格であってもあえて重く設計したことで超高画質を達成した。重いといってもニコンよりはるかに軽いから旅にも持っていけて撮影がテキパキ進められ、結果的によい写真がより多く撮れるのだ。

しかも最高最上の広角ズームレンズ(のひとつ)にもかかわらず価格が12万円程度と安いのも嬉しい。ニコンの約半額である。それから、よい広角ズームレンズが無いとユーザーが嘆いていたキヤノンはオリンパスに遅れをとること10年後にようやく超高性能広角ズームレンズEF11-24mm F4L USMをリリースした。なんだキヤノンも出し惜しみしてるだけでやればできるじゃん。と喜ばれてはいたが価格がオリンパスの4倍近くて実際には使ってる人が少ない。性能がオリンパスに引けをとらなかったとしても価格が4倍で巨大じゃあねえ。トクした気がしない。

仕事に使える高精細

かつて、カメラ雑誌に掲載されるレビュー記事の扉写真は、フィルム時代はシノゴで撮影されるものであった。写真愛好家が読む雑誌だからとうぜん高画質が要求されるしアオリを使うからシノゴで撮影していたのだ。シノゴがなんだか分からない子供たちには意味不明の話かもしれないが、ニコンやキヤノンのフィルムカメラより何十倍も高精細なフィルムカメラが4×5(シノゴ)だ。

それが今ではマイクロフォーサーズで撮影してOKなのである。いかにM43が高精細で物撮りに向いたカメラかが分かるというものだ。

背景がきれいにボケた写真も撮れる

「写真はレンズで決まる」というくらいレンズは重要だ。レンズ設計において有利なマイクロフォーサーズは「小さい」のではなく旅やロケに、そして普段使いで持ち歩きできるデジタルカメラの「最適な」サイズなのである。そしてマイクロフォーサーズにも明るい単焦点レンズがたくさん用意されており、背景をボカした写真や、夜のスナップもちゃんと撮れる。。

◉今夜のオリンパスシリーズ

夜の街の人物撮影

OLYMPUS E-M1 MarkⅡ
45mmF1.2

暗い夜でも
明るいレンズと手ぶれ補正があれば
別次元の世界が出来上がります

HASEOさんの投稿 2018年9月16日日曜日

これだけきれいにボケれば充分だ。

アマチュアの人たちが「フルサイズの方がボケが大きいから有利」と呪文のように唱えていることがある。それを否定はしないが、中型カメラを使えばより美しく大きくボケるという事実を知っていれば、ボケを追求するならフジの中型カメラを選ぶのが正解だろう。それに人肌の描写の美しさはフジが定評があるし。カメラは道具なのだから、適材適所でフォーマットを選びたい。

とはいえマイクロフォーサーズでボケが少なくて困ることはあまりない。というよりも、普通プロの撮影仕事は少しでも被写界深度を深くしたい(ボカさない)ことのほうがずっと多い。だからロケ撮影にはマイクロフォーサーズの方が有利だ。マイクロならフルサイズよりも2絞り分も有利というのがプロの撮影の真実

フットワークが最高のシステム

親子二代にわたる動物写真家で有名な岩合光昭さんはオリンパスユーザーであることも有名。主に M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO と 40-150mm f2.8 PRO の2本で撮ってらっしゃるようですね。

フットワークがよいマイクロフォーサーズは、俊敏に動く猫を撮影するには最適だろうね。オリンパスのサイトのQ&Aで岩合さんに「マイクロフォーザーズで写真の引き延ばしにはフルサイズと比べると限界はありますか?」と訊いた猛者がいた。答えが気になる人はこちら

お仕事はほぼマイクロフォーサーズで

ぼくはよく「フルサイズとaps-c、あるいはマイクロフォーサーズに画質の違いはありますか?」と質問される。その質問はシンプルすぎて答えにくい。まず、写真の画質の違いはセンサーサイズよりもレンズのクオリティの違いの方が影響が大きいから、センサーサイズだけに話題を絞っても答えられないのだ。素人が買う安物レンズで比較しても仕方がない。それが素人には分からない。だから素人なんだけどさ。

答えは『プロが仕事をするのに充分以上の画質がある』だ。この記事でとりあげたプロ達のコメントをみれば分かるだろう。

ミラーレスカメラはピントが正確

ミラーレスカメラが一眼レフと比較して有利なのは、ピントが正確なこと。ぼくはルミックスを使うようになってからシャッターを切った後にいちいち背面液晶でピント確認作業をすることがなくなった。ピントは必ず合ってるからね。これがぼくが一眼レフからミラーレスカメラにシフトしていった理由のひとつ。マイクロ楽ちんすぎ。

なお、APSはマイクロフォーサーズと比べてセンサーサイズがほんの少し大きいだけにもかかわらずレンズはずっと大きくなってしまう。そのためシステム全体がそれほどコンパクトにならない。

静音シャッターの威力が凄い

もともと、ぼくがパナソニックのミラーレスカメラを買ったのは、電子シャッターをスナップや舞台撮影で使いたかったからだ。まったく無音だから周囲に何にも気をつかわなくていい。今となっては舞台撮影で一眼レフを使うなんて考えられない。スナップ撮影もね。

EOS Rとかの他社のこのクラスと比べたら仕事カメラはマイクロフォーサーズの方がよい(個人の意見です) 。しかし同じ意見の人は少なくないと思う。

最新のPanasonic Lumix G9で撮れない写真はほとんど無いから、普段はマイクロを使って、超高感度撮影とかの特殊用途用にフルサイズのカメラを買うのもアリかな、とは思う。

来年、パナソニックやシグマから共通のLマウントのフルサイズカメラが発売される。高感度撮影用にはパナソニックS1、風景写真用にフォベオンセンサー搭載のシグマのフルサイズカメラを買ってもいいな。実はぼくはフォベオンも使ってみたかったのだ。画質が超最高だからね。

プロは「適材適所」で機材を選ぶから、自分が必要なカメラを使う。ぼくはフィルム時代にフルサイズ〜大型カメラまで揃えていたのだが、今ではマイクロ43を中心にしている。たまに、他のフォーマットがあってもいいかなーと思うときもあるが、フルサイズではなく中型カメラのほうが魅力的かな。

平成とともに一眼レフの時代が終わりつつあるが、戦国の世の覇者となるのがどこのメーカーかは、まだまだ分からない。

ブログ内関連記事

スポンサーリンク