ニコン純正DXのベスト広角レンズ Nikon AF-S DX 12-24mm f/4 G

撮影機材

次の取材にはAF-S DX 12-24 f/4 Gを持っていく。

広角ズームレンズは一般にアマチュアにあまり人気がないことと、DXレンズなこともあって、本品はあまり話題にならないようだ。しかし、このレンズのよさが理解されないのはもったいない。

なぜなら、このレンズは色の抜けがよく、瑞々しい写り方をする、ぼくのお気に入りレンズだからである。 中心部の画質は非常によい。特に18〜24mm域の描写はピシッと決まる。

またこの焦点距離ではゴーストがなく、太陽が真上にきていてもクリアに写る。

Nikon12-24mmF4に効果的な改造フードを装着

美しい描写をするレンズ

色彩が瑞々しくて、抜けがよく、中心部の解像感がよい、ということはスナップや人物撮影向きなレンズだ。アサヒカメラ2010年2月号で、ポートレイトやヌードの大家ハナブサリュウが「このレンズがあるからこそデジタルで仕事ができる」と激賞していたのに、ぼくは大変共感できる。

ポートレイト撮影に求められるレンズ性能は、コントラストがよく、階調が豊かで、シャープすぎず、適度にソフトで、濁りがないこと。そのすべてをこのレンズは持っている。

カメラに着けた時のバランスも非常によい。 D7000に着けることが多いが、D300でも持ちやすい。 そして、インナーズーム式だからズーミングしても全長は変わらない。この構造は高級ズームレンズの証みたいなもので、24-70 f/2.8ナノクリスタルなどニコンを代表するレンズと同じである。

また、この構造は耐久性にも優れる。にもかかわらず重量わずか465gと軽い。 ニコンのウェブサイトに設計者の佐藤治夫さんのインタビューが載っている。 このレンズの特徴が詳しく語られていて読み甲斐がある。

2009年に弟分のDX10-24 f/3.5-4.5が発売され、広角側に2mm広がったことに魅力を感じ発売翌日に購入したが、2年ほど併用して、使い勝手も描写力も弟は兄貴に敵わないことが分かったから売ってしまった。

効果的な改造フード

フードは、24-120 f/4 VR付属のHB-53を、そのままだとケられるから少し削って装着している。HB-53は深いから遮光効果が高いし、雨水も付きにくい。なにより、機材同士がぶつかってもフードのお陰でレンズ前面にキズが付く心配が少なくなり、安心感が高まった。そして、形がエレガントで美しい。機能美が感じられる。もともと付属しているHB-23の簡素なデザインとは雲泥の差だ。

なお、HB-53を12-24/4に着けると口径はピッタリだが、クリックの位置が合わず削ってしまったので黒いパーマセル(テーブ)で止めている。

12〜14mm域に限っては周辺部の歪曲が大きい。直線の多い建築だと目立つこともあり、そういう時はView NX 2で現像し歪曲を修正してからPhotoshopに受け渡している。ただ、View NX2でも広角端の歪曲は完全にとれない。このレンズの「玉にキズ」はそれだけ。 というわけで、AF-S DX 12-24 f/4 Gは、旅写真を生業にするぼくには なくてはならないレンズなのである。

レンズ設計者 佐藤治夫さんのインタビュー

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