中国政府にコントロールされてる中国人民

中国

中国に滞在していた2週間、テレビをつければどれかのチャンネルで必ず釣魚島(尖閣諸島)問題が取り上げられていた。

(画面は中国中央テレビ)

どの番組も中国政府の主張を繰り返し、日本の「非法」を非難するばかりだが、1時間や2時間の長い番組はそれなりに内容が深く、広く、見応えのある構成になっている。単に歴史的経緯を掘り下げるだけでなく、今後考えられる日本への反撃方法も、大陸棚に関する法案制定はじめ、軍事的手段を含めて、いくつも提案されていた。

マスコミは、恐らくは共産党政府の意を受けて、領有権主張の正当性を綿密に練り上げて国民に周知徹底している。
そして、日本軍が登場する劇映画もまた、毎日放送されている。

日本兵はいつも日章旗を伴って現れ、中国人民をさんざん苦しめたあげくに、正義の制裁を受けて全滅するのである。その多くは、美人女スパイが日本兵を拳銃でバンバン撃ち殺したり、英雄数人組が日本兵を拳法でバカスカ倒したりといった、他愛もない内容の活劇物だ。しかし、教育のない層はこれを事実と受け止めてしまう。

中国人民は、連日、これらの番組を見て日本の悪い印象を植えつけられている。だから釣魚島と聞いただけですぐに赤くなって怒り出す人も出てくる。

伝え聞くところによれば、デモを先導しているのはぼく服の軍人や武装警官であることが多いそうだ。西安では日本車の破壊を先導していたのが私服の派出所長だったことが話題になっているし、山東省では公安局長がみずから煽っていた。中国のウェブではこのような証拠写真が次々とアップされては当局に次々と削除されている。

政府はデモを盛り上げ、先導し、収束させる。
もちろん、中国政府はそんなことをおくびにも出さず、あれは自然発生デモだとして日本政府に対して「中国人民の声を聞け」と強圧的態度をとっている。

中国政府はタフで、したたかだ。

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