インド入国のすったもんだ

インド

アライバルビザは2014年12月26日に廃止されましたが、その後2016年3月1日に復活し、日本国籍者はデリー・ムンバイなど6空港でアライバルビザが取得できます。安倍首相訪印による成果です。素晴らしいですね。
なお、本記事は2013年3月に書かれたインド入国災難記録です。

アライバルビザを取得 Visa on Arrival

全日空917便が成田空港を飛び立つと、利根川の向こうにちょうど夕陽が沈んでいくところだった。今日も一日が終わる……。

いや、ぼくにはこれからが一日の始まりだ。
何しろ飛行機はインドへ向かっているのだ。

それから約8時間半のフライトの後、
到着したのはニューデリーのインディラガンディー空港。これまでインドへ入国するには、いかなる時も事前にビザを取得しなければならなかったのが、最近は日本人で観光目的ならビザオンアライバル(到着した空港でビザを取得すること)を簡単に取得できるようになった。

今年になってからずっと海外へ出ずっぱりで、時折帰国しても2〜3日しか日本にいないから、インドのビザを取得する時間がぜんぜんなかったんだけど、ビザオンアライバル制度のお陰でこうしてインドへ来ることができた。
デリーの空港で観光ビサを申請できるのは、日本人の他はシンガポール人など10ヵ国程度の国民だけで、中国人や韓国人はもちろんアメリカ人もイギリス人も対象外。ああ日本人でよかった。外国からこんなに信頼されているんだ。日本は。

入国審査のあるフロアへ降りるエスカレータの裏手に、ビサ申請カウンターがある。深夜のためか申請者は誰もいなかった。

ビザの申請から受領まで

さて、事前情報によれば必要書類は次の通り

1)有効期限が半年以上残っているパスポート
2)ビザ申請費USD60の現金
3)パスポートサイズ(3.5cm×4.5cm)の写真2枚
4)出国用航空券(入国日から30日以内の日付で予約済み)
5)パスポートのコピー
6)初日の滞在ホテルの予約書(あれば)

カウンターの係員は感じのいいおじさんだった。
渡された申請用紙に必要事項を記入して、ビザ申請費USD60と写真1枚(2枚ではなかった)を渡せば、その場でパスポートにビザのスタンプを押してくれる。

申請用紙は機内では配っていないから、この場で初めてお目に掛かる。記入はすべて英語。項目は父親の名前Father’s Detailsとか配偶者の名前Spouse’s Detailsとか、インド独特の記入項目があって、それらの英語表記の意味が分からなくて困る人が多いらしい。ビザオンアライバルの申請用紙といっても、体裁が違うだけで内容はオンラインでの申請と同じだから、あらかじめ確認しておくとよいだろう。

4・5・6は、書類それ自体ではなく、データを申請用紙に記入するだけで済んだ。データとは帰国便の切符発券番号と宿泊ホテルの名称所在地など。観光ビザの有効期間は出国便の搭乗日の翌日までかつ最長30日まで。カウンターに着いてから記入にかかる時間を含めても2〜30分で終了したから、すんなり発給されたといえる。
注意事項として、ビザオンアライバルで取得したビザは、延長不可、出国後は2ヶ月間インドに再入国することはできない「2ヶ月ルール」がある。インド旅行の途中でネパールへ立ち寄る予定の人は、よくよくスケジュールを考慮してビザ取得に取り組むこと(領事館で発給される通常の観光ビザでは2ヶ月ルールは廃止されている)。

インドへ入国

次は入国審査のカウンター。
けれどもビサ発給時点で入国手続も終わっているから、ずらりと並んでいる人たちを横目にここを素通り。なかなか気分がよい。

プリペイドタクシーですったもんだ

両替所で円をルピーに交換し、ターンテーブルでスーツケースを受けとって、税関を抜けたら、今度はプリペイドタクシーのカウンターだ。ホテルは空港の入口近くのラディソンホテルをブッキングコムで予約しておいたから、カウンターで係員にホテル名を伝えた。

「ラディソンまでの料金は250ルピーです」

と言われて、ぼくは両替したばかりの札束から500ルピー札を1枚選んで渡した。
次いで係員にバッグの数を訊かれて、ぼくは「スーツケースが1個だけ」と答えた。
それから係員は自分が手にした100ルピー札に目をやり、またぼくを見て「タクシー料金は250ルピーですよ」と言った。

あれ、500ルピー札だと思って100ルピー札を渡してしまったかな、ごめんごめん、と思って財布を開けたところで、あ、これはよくある手口だと気がついた。500ルピー札と100ルピー札はデザインがなんとなく似ていることを利用しているのだ。

で、「ぼくは500ルピー札を渡したはずだよ」とハッキリ言ったら彼は手にした100ルピー札にもう150ルピーを加えて、合計250ルピーを「はい、おつりです」と悪びれた様子もなく突きだしてきた。

デリーではよくあることだ。
ぼくは以前、ニューデリーのYWCAのレセプションでこれをやられたことがある。
その時は、翌朝マネージャーに抗議したら事務方全員が集まってきて大騒ぎになり、結局レセプショニストの若い男性は解雇されてしまった。

インドはいつも初日から楽しませてくれる。
こういう事態を未然に防ぐには、お札を渡すときに"Five Hundred"とか"One thouthand"と金額を伝えればいいね。ぼくはいつもそうしている。が、時にうっかり何も言わないとこういうことになる。まったく気が抜けやしない。

おつりを貰ってプリペイドタクシーに乗ったら、運転手は空港入口に位置するホテルの場所が分からずぜんぜん別のホテルの前で停車する始末。深夜にこんなところで下ろされたら敵わない。この運転手は、悪意があってそうしているわけではなく、単に飲み込みが悪い人だったみたい。道路を逆走したりさらに別のホテルへいったり、すったもんだしてから、ようやく予約したホテルにたどり着いた。

有賀正博 インド撮影旅行記はこちら

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