2500年前から同じ場所にある菩提樹を目指して、僧たちが100kmを歩く

タイの仏僧たちが道を歩いてる。
どこから来て、どこへ行くのだろう?

聞けば、出発地はラージギルだそうだ。

ラージギルは、今ではジャングルに覆われて何もないが、かつてはマガタ国の都だったところで、お釈迦さまが活躍された場所のひとつ。霊鷲山という山で法華経が説かれたことも知られている。仏僧たちの目的地はここ。

仏教最大の聖地、ブッダガヤ。
その中心に立つマハーボーディ寺院(大菩提寺院)。

なんでもラージギルから85kmを2日かけて歩いてきたんだそうだ。この暑さの中、ビーサン履きで2日で歩くのは大変そうです。

大塔の裏側にある菩提樹。
2500年前、この菩提樹の下でお釈迦さまは悟りを開かれた。

玄奘(三蔵法師)も、法顕も、はるばる中国からやってきて礼拝した聖地。いま、世界中の仏教徒が参拝に集まってくる。

誰もが疑問に思うだろうけど、この菩提樹は樹齢2500年以上なのだろうか。実際の所、この菩提樹の樹齢はそんなに長くなく、せいぜい140年ぐらいだ。

紀元前3世紀に、マウリヤ朝のアショーカ王女サンガミッタがみずからスリランカへ仏教を伝えたときに、ブッダガヤの聖菩提樹から一株を分けて持参した。その菩提樹は旧王都アヌラーダブラに現存していて、スリランカ政府によって大切に守られている。

その後ブッダガヤは、15世紀頃にイスラム教徒の攻撃を受けて壊滅したが、19世紀に再整備されたときに、菩提樹がスリランカから株分けされてこちらに植えられた。いまある菩提樹はその株が成長したもの。だから樹齢は140年ほどだ。けれども元はブッダが悟りを開いたときに茂っていた菩提樹そのものなのだ。

感慨深い話だね。

ブッダが瞑想していた場所には、タイ政府が金色の屋根を奉納してある。