ポルトガルの聖なる山、その名もモンサント

ポルトガル

空港でレンタカーを借りて、そのまま高速道路を走って内陸部へ向かった。
目指すはモンサント。

その町の名の意味は「聖なる山」だ。

高速道路をカステロブランコで降りて更に42km、田舎道を1時間ほど走れば聖なる山が見えてくる。この辺りでは一番高い山で、標高758m。山頂には巨石がごろごろと集まっていて、古代ケルト文化の時代から「聖なる山」とされていた。中腹には、山と同名の村がある。

村のあちこちに巨石があって、人々と巨石が共存している。
車を降りて歩き始めたら、村のおじさんが「泊まるならあっちだよ」と民宿の場所を指さしてくれたので、早速覗いてみた。宿のおばさんが出てきて「料金は45ユーロ」とのことだったので即決した。2部屋しかない宿は、ぼくとライターさんとの2人で満室になってしまった。

部屋は案外普通で、広いし可愛らしいし、気に入った。モンサントには、こういった小規模な宿が全部で7軒ある。

真夏はどうか知らないが、今の季節はどこの宿も空いているようだった。
ぼくの部屋のバスルームにも巨石が進入していた。

日本人ならば、巨石や巨木が、ご神体として祀られている神社を身近に感じているから、こういったケルト文化の名残である巨石信仰は馴染みやすいと思う。

といっても、こんな風に巨石と村が合体しているところは、日本でも見当たらないのではないか。モンサントは、ヨーロッパなのにすごくアジア的な感覚な山だ。

村を歩けば巨石と出会える。
モンサントは、そんな楽しい山だ。

この日ぼくは、巨石を見つめながら風呂に入った。

ヨーロッパの夕陽はまぶしい。
空気が乾燥しているから、インドや東南アジアの夕陽のようにねっとりとはしていない。まぶしくて輪郭も見えないし、見つめることも出来ない。

やがて、聖なる山に夜のとばりが降りる。

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