Photoshop CC 発表 しかし月々の支払いが2200円!絶対買わない

画像ソフトとMac

昨年、Adobeが新しいサービスCreative Cloudを始めたことは、みんな何となく聞いたことがある思う。Adobeが熱心に宣伝している割には、ぼくの周囲にいるフリーランスのフォトグラファーやエディターからよいサービスだという意見を聞いたことがないのは、Creative Cloudという名称や方式に馴染みがないだけでなく、メリットが感じられないからかもしれない。

そして昨日、ついにAdobeは発表した。

今後はPhotoshopやIllustratorのパッケージ版の販売を止めて、Creative Cloudのみにするという。だから、Photoshop CSという呼称も廃止されて、Photoshop CCになる。新方式の特徴は、Photoshopを使い続けるには毎月2200円をAdobeに支払い続けなければならないこと。Adobeに言わせれば、新方式の特徴はそんなことではなくて、別のところにあるのだろうが、多くの人が一番(あるいは2番目)気になるのは価格である。

ぼくの場合は、昨年8月に、Photoshop CS6 アップグレード版をアマゾンで19200円で購入した。書籍を同時購入で更に1000円割引されたから実質18200円で購入できた。

Photoshopのアップグレードサイクルは2年間だから、
次のバージョンアップまで一月あたりの減価償却費は758円という計算だ。
と思っていた。

それが新方式の導入で、今夏から月々の支払いが2200円になるのだ。
事実上、300%の値上げである。
こんなことがあっていいのだろうか。ショック!

Adobeのウェブサイトのすぐに始められる制作環境Creative Cloudという案内ページに下記のような図案が載っていたから引用する。

新方式なら、Adobeのソフトを全部使えて1日160円(月々5000円)なんだって。

Adobeのソフトを全部使う人ってどんな人だろう? それにしても、1日あたりコーヒー1杯って、必要ないものを買わせるときにセールスマンがよく使う表現だ。英会話教材の販売セールスによくありがちで、高校生や大学生がよく引っ掛かる。

1日160円は、Adobeのソフトを全部使う人の支払額で、ぼくはPhotoshopしか使っていないから1日あたり73円(1月2200円)が支払額になる。仕事で使っているんだからこれくらい払えばいいじゃん、という意見もあるだろうが、仕事で使っているのはPhotoshopだけではないよ。

それにこの方式だと、毎月の支払いを止めたら次の瞬間からアプリも使えなくなる。

例えば5年後に支払いをやめたとすると、それまで毎月2200円、合計13万2千円も支払ったのに、アプリが起動しなくなってしまう。するとレイヤーごと保存しているファイルも開けなくなってしまう! だから支払いを止めることは出来ないのだ。一生やめられない。なんて(Adobeにとって都合のいい)画期的な新方式だろう。ここには「減価償却を終える」という顧客目線の発想がまったくない。

出版・印刷業界において、Adobeのソフトが独占状態になっていることが、Adobeが強気な理由の一つかもしれない。Quarkが廃れ、MacromediaがAdobeに合併され、今では競合他社が存在しなくなってしまった。

その証拠に、RAW現像ソフトのLightroomだけは今後もパッケージ販売が続けられる。LightroomはRAW現像ソフトのシェアを独占していないから、パッケージ版がなくなったら皆使うのをやめて、SilkypixやCapture Oneにいってしまうと判断されたのだろう。

そんな訳で、事実上300%の値上げ(いや、それ以上の値上げ幅かも)をどう受け止めたらいいのか、ただいま思案しているところ。

Lightroomも、使う人が今より増えるといずれクラウドのみになるかもしれないね。