バックパックのベトベトをきれいに除くには重曹水で洗うのがベスト
今から10年前、ぼくはスペインのサンティアゴ巡礼路を歩いた。フランス国境のピレネー山脈から聖都サンティアゴ デ コンポステーラまで、イベリア半島を横断する約800kmの道のりを40日かけて。
![DSCF0443.jpg サンティアゴ巡礼中の撮影の様子](https://www.photo-yatra.tokyo/blog/wp-content/uploads/2020/10/DSCF0443.jpg)
この旅のために買った軽量APSデジタル一眼レフ Nikon D90で撮った写真は良好な仕上がりで、旅カメラに重いフルサイズの一眼レフの必要性は無いということが分かった。ぼくの撮影機材小型化は進み、そのうちマイクロフォーサーズをメインカメラにするようになった。
撮影機材は次々に更新していったが、このとき背負っていたオスプレーの35リットルのバックパックはその後使う機会もなくずっと押し入れに仕舞いこんでいた。
それを久しぶりに引っ張り出したら、内側がややベトついているではないか。防水のポリウレタンコーティングが加水分解で劣化したのだ。これはポリウレタンという材質の性質上避けられないことだが、これじゃあ気持ちよく使えない。キレイさっぱり洗濯しないと。
べたつきは重曹水できれいになる
ベトベトになったPUコーティングは重曹水で洗えばきれいに剥がれる。剥がれるということは防水性がなくなるということだが、それ以外に性能劣化がないのだから捨てることはできない。
もともと完全防水バックではないのだし、防水カバーを着けるとか風雨に備える方法はほかにある。だからPUコーティングは剥がれても構わない。
さっそく重曹を手に入れた。
重曹は、冷蔵庫内の臭い消しや、キッチンやお風呂など水まわりの汚れを清掃するために、どこの家庭でも置いてあると思うけど、この際だから他のバックパックもぜんぶ清掃するつもりで新たに一袋買ってしまったよ。
清掃用の重曹水は、通常は水100mlに対して重曹を小さじ1杯でつくる。
バックパックの清掃は浴槽を使うから水(ぬるま湯がよい)は何十リットルか使うことになる。すると小さじ500杯分くらいかな? いちいち小さじで計ってたら大変なんで、袋からざざっと目分量で適当に入れてしまった。
そして重曹水にバックパックを半日浸けた。
![PDPK3613.jpg 重曹水を張った浴槽](https://www.photo-yatra.tokyo/blog/wp-content/uploads/2020/10/PDPK3613.jpg)
![PDPK3615.jpg 重曹がバックパックのベトベト汚れを落とした。リュックでもザックでもナイロンバッグでも重曹がきれいにしてくれる](https://www.photo-yatra.tokyo/blog/wp-content/uploads/2020/10/PDPK3615.jpg)
水は半日で茶色く染まった。オスプレーはそれほど汚れていなかったから薄茶色になる程度だった。
この後に浸けたノースフェイスの25リットルのバックバックのときは水が焦げ茶色になってしまってびっくり。あのザックは汗をよく吸ったからか、加水分解が大分進んでいて本当にベトベトだったからなあ。
オスプレーのバックパックを重曹水から出したら、残った汚れをブラシで落とし、シャワーでしっかり濯いで、物干しに掛けた。折からの秋雨前線で曇り空が続いていたから、陰干しになってちょうどよかった。
![PDPK3622.jpg 洗濯したバックパックを干す](https://www.photo-yatra.tokyo/blog/wp-content/uploads/2020/10/PDPK3622.jpg)
機材も装備もキレイになって、次の旅へも気持ちよく出発できる。
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