写真を盗用されたら削除を要請する。盗用した本人か、Googleさんに。

著作権侵害対策

著作権侵害訴訟が進行中で、近々2回目の口頭弁論が行われる。
場所はイケア立川店の斜向かいにある立川簡易裁判所。

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この立派な建物は東京地方裁判所 立川支部で、
簡易裁判所はこの建物内にある。

裁判というと弁護士と検事が激しく主張をぶつけ合うシーンをイメージするが、ああいうドラマティックなのは刑事事件の話。今回のように「写真1点を使ったんだから料金を払ってくれ」程度の小さな小さな民事事件ではぜーんぜんそんなことがない。7月30日の第1回口頭弁論は、会議室の丸テーブルを囲んで裁判官とぼくの二人が和やかに挨拶をしただけで終わってしまった。時間にして10分くらいだったかな。被告のB社社長は姿を現さなかった。

いい機会だから、世のフォトグラファーやイラストレイターさんのために、ネット上で作品を無断使用された際の対処方法をまとめよう。

著作権という権利を知らない人が多い

ぼくは、無断使用が個人のウェブサイトやツィッターならサイト管理者に削除を要請する。ただ、一般の人の中には著作権というものをまったく知らず、ネット上の写真は自由に使っていいものと思い込んでいる人も少なくない。

例えば演歌歌手の伍代夏子は2014年7月14日の記事を最後に自身のブログを閉鎖したが、閉鎖理由はブログに載せた写真の多くがネットからの無断転載だったため(笑)。

最後の記事に載った本人の弁によれば 「お恥ずかしい話、ワタクシは今の今までウェブ上にある画像は自由に使っていいものだと思っておりました。実際、思い通りの写真が取れなかった時などは、書いた記事のイメージに合った写真をわざわざ探して載せていたのですが・・・/ 深く反省 しております。」だって。

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無断転載された人の中には、伍代夏子が自分のブログを読んでくれたと喜んでいる人もいるようだ。ファンなのだろうか。著作権侵害は親告罪だから、喜んでいるならまったく問題にはならないな。
ただし伍代夏子は、例えばロールケーキの記事を書いているときに「ロールケーキ」で画像検索してヒットした写真を転載しただけだろうから元ブログは全然読んでいないと思う。

演歌歌手を一般の人といえるのかどうかはアレだけど、著作権に関してこのくらいの意識の人が少なくない。そういう個人の相手には、ぼくもできるだけ温和に「無断使用ですので削除をお願いします」と書くようにしている。相手がジェントルな人なら恐縮してすぐに削除してくれることだろう。

Googleのインデックスから削除してもらう

もしサイト運営者が連絡先を載せていなければ、著作権侵害で警察に提訴できるが、そんなことをするのは時間がかかって面倒だし警察も喜ばないだろうから、Googleに当該ページをインデックスから削除してもらうよう依頼する方法をとる。

無名の人のウェブサイトやブログの読者はほとんどが検索エンジンからの流入だ。もしGoogleにインデックスされなければそのページはこの世に存在しないのと同じというワケだ。

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GoogleのLegalヘルプに Googleからコンテンツを削除する というページがある。一覧から画像検索にマルをして

→法的な削除リクエスト
→自分の著作権を侵害している可能性のあるコンテンツを見つけたにマル
→はい、私は著作権所有者です。にマル
→画像・動画にマル
→その画像に自分が写っているか否かを選択
→申告フォームに必要事項を記入する

と進む。
申告フォームに、盗用された写真が載っている相手のページと自分のページのURLを記する。数日中に当該ページはGoogleの検索結果に載らなくなる。

相手が個人ならこういう方法でもよいだろう。

相手が営利企業なら

相手が会社で営業ページに使っていたなら話は別だ。使用した分の料金は支払ってもらわねばならない。なお、法律用語ではこの場合は「使用料」ではなく「損害賠償」というのだと裁判官に教えてもらった。使用料とは事前に契約をした際に使う言葉で、A社(B社)相手にはこの言葉は使えないのだそうだ。

会社を相手に損害賠償請求する方法は、また次の機会に解説します。

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