標高5000mをひた走るトヨタ ランドクルーザーの旅

チベット

西チベットの旅の足としてトヨタのランドクルーザーをチャーターした。

そしたらやって来たのはプラドだった。ぼくは車のことは詳しくないんだけど、プラドはランドクルーザーの小型版らしい。

ぼくはいつものように助手席に座った。

カメラを取り出しやすいようにカメラバッグは足元に置くんだけど、プラドはやや窮屈。バッグはLOWPROのステルスリポーターを持ってきたけどもっと小さいバックにすればよかった。

運転手はチベット人のツェゲーさん。

チベットではトヨタの車のブランド力が大変高く、駐車場に10台の車があればほとんど全部トヨタということもある。トヨタの開発者も毎年チベットに来て標高4000m以上の土地でランドクルーザーがどう動くかを肌で知るために自分で運転するそうだ。

プラドはさすがオフロード車だけあって、時刻表示だけでなく方位計や高度計も装備されている。ただし高度計は上限が4000mしかない。チベットでは国道でも5000m以上の高地を普通に走るのだからこれでは役に立たない。表示はいつも4000mで止まっている。
トヨタさん、カイゼンしてください。

ぼくのプロテックにも高度計がついていて4735mでも表示される。
走行中の車内で見ていたら、高度差5m刻みでリアルタイムで表示が変化している。なかなか優秀な時計だ。

以前のチベットの道はどこもダートだったから、トヨタのランドクルーザーは本当に強力だった。それが現在のチベットは主要な道ならほとんど舗装されているから、実は普通のファミリーカーでも困らない。けれどもぼくは撮影のために道を外れることもあるから、あえてオフロードカーを選んだ。

かぞえきれないほどの峠を越える。
ある峠には謎の交通標識があった。

制限時速10kmなのだろうか?
いくら速度制限が厳しいといってもここまで厳しいことがあるだろうか。この何もない広い道で。運転手さんにあの標識にどんな意味があるのか尋ねたら「知らない」だって。本当に知らないのかなあ? 知っていても阿保らしくて気にしないのかもしれない。

カイラスを背に走るプラド。

正面に月が見えている。