バルセロナ空港国際線のラウンジで過ごした、おくつろぎの1時間

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夜9時のバルセロナのエル プラット空港はほとんど誰もいなくて静か。設置されている椅子が、日本の浮浪者対策がなされているベンチみたいに横になれない仕様だから、ぐっすりと寝たい人はその辺に段ボールを敷いて横になっている。足を引っかけないように気をつけないとね。

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夜の空港でチェックイン

チェックインの列に並んでいるのは多くが中国人。最近のバルセロナは中国人ツーリストが激増していて、東京の銀座や新宿みたいに中国語がそこら中から聞こえてくるのだけど、深夜のバルセロナ空港でも中国語に囲まれるとはなあ。

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出国審査

セキュリティの荷物検査を過ぎたら、EUの航空会社の旅客はショッピングモールがある出発フロアへ階段で降りていく。一方、EU域外の航空会社の客は左方向のイミグレで出国審査をする。今回はアエロフロート利用なのでぼくはこっち。カタール航空やブリティッシュエアウエイズなどの客もこっち。

出国審査を過ぎると、すぐに免税手続きのカウンターがある。ぼくはふだんは買い物をしないから免税手続きをしたことが無いし、ここでも列に並ぶのは面倒ですな。もう夜10時29分か。

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その先が免税店。空港での免税品の買い物を楽しみにしていた人は、ここで大変ガッカリするらしい。店は広くなくて寂しい品揃え。タバコやお酒、ありきたりの雑貨しか置いてない。そしてなんと買い物が出来るのはこの店ひとつだけ。

なんかネパールのカトマンドゥ国際空港みたいなショボさ加減だ。

免税店が少ないというか一軒しかないのは、ここがEU域外へ飛ぶフロアだから。EU域内行きの出発フロアには唸るほどたくさんの店が並んでいる。ヨーロッパ各国へは国内線扱いだからフロアが違うのだ。

とはいえ、ぼくはどのみち空港で買い物をしないから関係ない。空港で売ってるものは免税ではあっても値段が高く設定されてるし。

バルセロナ空港のラウンジでひとやすみ

ラウンジは、出発フロアのひとつ下の階にある。ここがエントランス。

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カタール航空やブリティッシュエアウエイズをはじめすべてのEU域外の航空会社、そしてプライオリティパス利用者もこのラウンジを使う。

4年前に利用したときに比べて改装されたらしくて、なかは結構広くなっていた。テーブルと椅子も、喫茶店風のセットから、ダイニング風のゆったりしたソファや、パソコン机などがあっていろんな客に対応できるようになってる。

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食べ物の種類はあまり多くないですが、ビールやワイン、チーズとクロワッサンなどはもちろんあります。

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嬉しいのはシャワー室があること。昼間歩き回ってかいた汗をここで流せる。タオルはシャワー室に置いてなかったから、レセプションの人に「タオルください」と頼んだら奧から持ってきてくれた。シャワージェルとシャンプー付き。

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タオルを渡してくれるときにレセプショニストが自分の腕時計をみて、それからぼくを見て「当ラウンジは11時30分に閉店になります」と言った。ヨーロッパの「11時30分閉店」は扉のシャッターが閉まりきる時刻のことで、日本の閉店時刻の感覚とは少し違うから「急いで浴びまーす」と答えてシャワー室へ小走りに向かう旅するフォトグラファーであった。

ヨーロッパ文明のベースを築いたローマ人は温泉好きで、毎日必ず風呂に入っていた。しかし今のヨーロッパ人はあんまり風呂には入らない。シャワーを軽く浴びる程度。かつては、といっても2000年前だけど風呂好きだったヨーロッパ人たちが、体を洗わなくなって臭いからそれを隠すために香水が発達したというのは、どういう文明の進歩の仕方なのだろうか?

などと、旅をしていると疑問は尽きない。

国際ラウンジのガラス窓の外を見たら、EU行きフロアの商店街がぜんぶ閉まっていて、真っ暗だった。この時刻ならEU行きフロアも国際線フロアも賑やかさというか閑散とした様子は変わらない。

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さて、バルセロナでこうしてサッパリしている間にも、極東では未曾有の大型台風19号が東京に迫っているらしい。ぼくは予定通りに成田空港に到着できるだろうか?

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そうこうするうちにラウンジは閉店時刻になり、ぼくはそのまま搭乗口へ向かった。

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Posted by ariga masahiro