【悲報】ドルツ・ジェットウォッシャー 歯医者が効果ないと言い切った

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口の中を高圧水流で流してさっぱりきれいにしてくれるヒット商品、パナソニックのドルツ ジェットウォッシャー。

ポータブル版の口腔洗浄機、ドルツ ジェットウォッシャー

歯ブラシではとりきれない歯間の汚れを高圧水流できれいに洗い流してくれるそうだ。旅先でも使えるように電池式のEW-DJ10-Wというポータブル版を買った。値段は4300円ほどだったと思う。

ネットでは好評のドルツ ジェットウォッシャー

通販で購入するときは、みんなそうだろうけど、まずネットで使用記を探して読むことにしている。

ドルツ ジェットウォッシャーはなかなか好評で、イケダハヤト尊師も「これはヤバイ商品ですよ。もう手放せません。」とブログで絶賛していた。なんかステマっぽい気がしないでもないけれど、アマゾンのレビューや2chの口コミでも「自分でもビックリするほど汚れがでてくる」と絶賛する声が多いことだし、健康第一とポチした。

期待に反して、使用感は微妙

品物が届いてさっそく使ってみた。すごい勢いで冷たい水が歯間を流れていって気持ちがいい。これは効果がありそうだと期待した。

しかし口から流れ落ちる水は透明で、歯間に残った汚れがどんどん落ちているようにはみえなかった。

「汚れがすっかり落ちる」という評判のはずだが、効果が感じられない。ただ水が流れているだけのようで、気持ちはいいのだが、汚れが落ちたさっぱり感がない。水が歯茎にしみて痛いことはないのはいいんだけど、電池式は水流が弱いからだろうか?

歯医者さんに訊いてみた

ちょうど、いきつけの歯医者さんに定期検診にいく時期だったので、検診を受けながら「先生、ドルツ ジェットウォッシャーを買ったんですよ」と話をしてみた。この歯医者さんはアメリカの歯科大学院への留学歴もある優秀な先生で、ぼくに電動歯ブラシを勧めてくれた人。

以前、先生にアドバイスされて使い始めた電動歯ブラシがすごく効果があって歯が見違えるようにピカピカになった。そんな経験から、ぼくはきっと「それはいい買い物ですね」と答えが返ってくるものと思った。

そしたら先生は「ドルツ ジェットウォッシャーって何だっけ」と、別の歯医者さんに訊いていた。あれあれ?

ほらほら、これこれこういうやつ…..と説明を受けた院長先生(ぼくの担当は院長先生)は、なんと「ああ、あれか。あれは効果ないんだよなあ」と呟いた。

それから先生はぼくの方を向いて説明してくれた。
「有賀さん、水流で落ちるのは大きな汚れだけです。歯にくっついている粘着性の汚れは水流では落ちません。虫歯のもとになる粘着性の汚れを落とすには歯間ブラシを使いましょう。」ということであった。

ドルツ ジェットウォッシャーのデメリットは水流では粘着性の汚れが落ちないことだが、歯間ブラシを使えばその問題は解決するのだ。

なるほど、そういうことか。ぼくは普段から、電動歯ブラシで歯を磨いた後にしっかりと歯間ブラシで歯間を掃除している。たしかに、歯間ブラシを使うとその日の料理によっては驚くほど大きな食べかすがたくさんとれる。ということは、水流で落ちる程度の汚れはすでにとれてしまっていたのだ。それからジェットウォッシャーを使っても、ただ水が流れるだけのわけだ。

不要な物を買ってしまった……。

と落胆するぼくに先生は「せっかく買ったのだから使えばいいですよ。壊れるまで使って、そして壊れたら買い直す必要はありません」と優しい声をかけてくださった。

ネットの評価よりも専門家の意見を聞きたい

ネットの評判は、正しく受けとりにくい。

それは評価している人が、ふだんどういう生活をしているのか、どんな価値観なのかが分からないからだ。つまり、評価の基準が分からないのだ。特にぼくの仕事分野であるカメラやレンズは、ネットで読んだ性能評価はまったく当てにならない。評価者のスキルが文章だけではさっぱり分からないから。

ネットの使用記で『電動歯ブラシと歯間ブラシを毎日使っているが歯茎から血が出る。そこでドルツジェットウォッシャーを使ったら症状がいちじるしく改善して歯がきれいになった。買ってよかった』というのを読んだことがあるが、血が出てくるというのが事実なら、よほど口内が不健康で歯磨きが雑な人だろう。

そして、そんな雑な人が購入してすぐに書いた短期使用レポートがどれほど参考になるものだろうか。

ぼくのかかりつけの歯医者さんは「歯ブラシは、電動でも手動でも歯にちゃんとあたっているのをよく確認しながら歯を磨いてください」とくどいほど、本当にくどいほどおっしゃっている。それだけ、基本ができていない人が多いということだろう。

ブラシがあたらなければ汚れが落ちないのは、口内でも、風呂場の浴槽の汚れでもおんなじだから、もっともなことだ。

というわけで、ドルツはステマかどうかは別として、褒めている人とは使用の前提条件が違いすぎてぼくには役に立たなかった。歯磨きがこれまで雑な人には少しは役立つのかもしれないね。

きちんと歯磨きをするということは

話をまとめると、歯磨きとは、毎食後に次の3つをすることをいう。食後しばらくして口内がムズムズと感じたら細菌が繁殖しているということだから歯磨きのタイミングとしては遅い。ジェットウォッシャーは必要ない(以上、先生の受け売り)。

  1. 歯ブラシ(電動歯ブラシがよい)
  2. 歯間ブラシ
  3. デンタルフロス(または糸ようじ)

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電動歯ブラシは絶対必要!

電動歯ブラシは人生にもっとも必要なもののひとつ。ぼくは、歯医者さんに勧められて使い始めたら、格段に歯がきれいになった。それまで手で磨いていたときだって、自分ではきちんと磨いていたつもりだったが、実はそうではなかったことが分かった。

高価と思うかもしれないが、長期的に考えると歯医者に行く回数が減るから出費が減る。

回転型と振動式のどちらがよいか?

電動歯ブラシには、ブラウンの回転型とフィリップスの振動式の2大派閥がある。どちらがいいか悩ましいが、歯医者さんによると「ブラシがきちんと歯に当てられていればどちらの方式でもよい」とのこと。

ぼくは、悩んだ末にブラウンとフィリップスの両方買ってしまった。どっちがいいかを自分で比べてみたかったのだ。確かにどちらでもいいようにおもったが、少しだけ、歯ブラシが小さい方が奥歯を磨きやすいような気がして、今では前述のブラウン オーラルB PRO2000を毎日使っている。フィリップスの振動式歯ブラシは、妻にあげたら喜んで使ってくれた。

妻氏はその後、自分で2万円もする非接触充電式のフィリップ製電動歯ブラシを購入した。よほど気に入ったようだ。というわけで、今ではぼくがブラウン回転式、妻はフィリップ振動式を使っている。

歯間ブラシを使うなら

歯間ブラシはシンプルな形のものが一番磨きやすいように思う。大〜極細のサイズが販売されている。歯医者さんは「歯間に合わせて複数のサイズを使って掃除してください」とアドバイスしてくれた。

ぼくはデンタルプロのMサイズ(ブルー)とSサイズ(オレンジ色)の2種類を併用している。スーパーやドラッグストアでも売っている。なお歯医者さんはSS・S・M・Lの4種類をつねに持ち歩いていらした。さすが。

歯の根元をきれいにすれば歯槽膿漏の予防にもなる。歯間ブラシは必需品だ。使ってみれば「驚くほど大きな汚れがとれる」と本当にびっくりすることだろう。

フロスも必要

歯ブラシと歯間ブラシだけでは完全に口内をきれいにできない。歯間ブラシが入らない隙間にはデンタルフロス(糸ようじ)が必要。

「必ず使ってください」とぼくは歯医者さんに言われた。リールで売ってる糸式のはぼくはどうも上手く使えないので、プラスチックの糸ようじ型のを買っています。

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Posted by ariga masahiro